ジブリ映画のレイアウト1300点を超える作品が展示され、圧巻です。千と千尋の割合が多かったかなと思いますが、ラピュタ、ナウシカから2000年代以降のメジャーな作品から、未来少年コナン、赤毛のアンといった(私世代には)懐かしい作品もありました。レイアウトなので基本的にあまり色彩がないのですが、それでも映画を知っていれば逆に興味深く、大変見応えがあります。先日3連休中日に観覧したのですが平日の方がゆっくり見られるかな〜、という感じ。楽しかったです。
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スタジオジブリ・レイアウト展
静岡市美術館
[静岡県]
2016年11月19日〜2017年02月05日
ジブリ映画のレイアウト1300点を超える作品が展示され、圧巻です。千と千尋の割合が多かったかなと思いますが、ラピュタ、ナウシカから2000年代以降のメジャーな作品から、未来少年コナン、赤毛のアンといった(私世代には)懐かしい作品もありました。レイアウトなので基本的にあまり色彩がないのですが、それでも映画を知っていれば逆に興味深く、大変見応えがあります。先日3連休中日に観覧したのですが平日の方がゆっくり見られるかな〜、という感じ。楽しかったです。
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『LaLa』40周年記念原画展 ~美しい少女まんがの世界
そごう美術館
[神奈川県]
2016年11月23日〜2017年01月15日
萩尾望都ファンとしては、とりあえず押さえておきたい原画展ではありました。
とはいえ、60を超えたおじさんにはちょと肩身の狭い原画展。若い女子の間をぬっての
観覧となりました。それにしても美しい絵が一杯で連載を知らない私でも圧倒される迫力です。美術館には無い妙な力を感じて帰宅いたしました。
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クラーナハ展-500年後の誘惑
国立西洋美術館
[東京都]
2016年10月15日〜2017年01月15日
世俗題材における裸体、透明の要素、工房制の採用、複製技術(命題となった約500年前に活用)などの革新的な要素が宗教改革とほぼ同じタイミングでなされていたという面白さ。デュシャンやピカソ、村山知義作品に期せずして出会えたのも快楽を増幅。
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世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜
国立科学博物館
[東京都]
2016年11月01日〜2017年02月19日
以前、テレビで特集されていたのを思い出し、ようやく足を運びました。レプリカですが、展示全体の雰囲気や壁画自体に迫力があり、スケール感に圧倒されます。クロマニョン人など、収蔵品をうまく使っているなと、科博のまとめ方にも感心します。
少し楽しみ方が異なるかもしれませんが、同じ展示物でも見せ方やテーマの切り取り方で見方が変わるんだなということも強く感じました。
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開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」
すみだ北斎美術館
[東京都]
2016年11月22日〜2017年01月15日
新年最初の開館日に行ってまいりました!
見所は何といっても本展の目玉である幻の絵巻『隅田川両岸景色図巻』ですね。
個人的に、隅田川の水面の表現が興味深いと感じました。
北斎といえば、躍動感あふれる流水表現が特徴的という印象が強かったのですが、この絵巻に描かれる水は、水の質感…日の光を反射する水の煌めき(※船や橋などの影を描いたことによる効果か?)は感じられるのですが、水が「流れている」感じがしないのです。北斎の長い画業の中での、「水」の表現の一例として捉えると面白いと思います。
余談にはなりますが、北斎美術館は新しい建物であるにもかかわらず、お手洗いがあまりきれいではなく、数自体少ないので、女性の方は要注意だと思います。
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「曖昧な関係」展
メゾンエルメス
[東京都]
2016年12月21日〜2017年02月26日
”作品と身体の間に生まれる関係性”をテーマとしたユニークな展示でした。
特に面白かったのがナイル・ケティングの作品でした。様々な工業製品が置かれた展示室の意味するものがはじめは全くわからなかったけど、キャプションで作品の”素材”を見てて、”モノ”ではないもので作品がつくられていることに気づくと見え方ががらっと変わり、展示室の空間を満たすものがすべて”作品”に見えてきてしまうのがとても魅力的でした。
また、アンヌ・ロール・サクリストの作品はまるで日本庭園を見ているようで、多くの人が、展示室に腰を下ろして長時間作品に見入ってしまう(作品を”見る”というよりも”瞑想”のような感覚かもしれません)作品でした。
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TOKYO ART CITY by NAKED
ヒカリエホール
[東京都]
2016年12月21日〜2017年01月12日
2012年の東京駅でのプロジェクションマッピングなどで有名なNAKEDによる“都市”と”アート”をテーマとした展示です。
過去に行われた東京駅や国立博物館でのプロジェクションマッピングイベントがミニチュアを使って再現される展示だと思っていたのですが、それだけではありませんでした!会場の中には、東京を象徴するようなモニュメントが建ち並び、”イメージの中の東京”のような風景が再構築されていて、その空間全体がひとつの作品になっていました。
その中で同時多発的にそれぞれのプロジェクションマッピングの再演が行われていったので、音などは少し混ざってしまうところもありましたが、この混沌と、さまざまなことが並行して起こる様子が、実際の”都市”らしくて面白かったです。
もちろん、東京駅、国立博物館、JALの機体…と、実物では見られなかったプロジェクションマッピングが一度に見られるのも嬉しい展示でした。
表参道ヒルズでもNAKEDによる「SWEETS by NAKED」が開催されていますが、個人的にはこちらのほうが断然お勧めです!
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上海博物館との競演
東京国立博物館
[東京都]
2016年04月12日〜2017年02月26日
自分は中国に留学経験があり、上海博物館には何度も足を運んでいますが、本展では上海博物館では通常展示されていない清時代までの宮廷や高官の邸宅を飾っていた染織品の展示もあるようで、とても興味をひかれます。
更には「競演」と題して上海博物館の収蔵品と東京国立博物館の収蔵品を並べ、比べながら鑑賞できるという本展ならではの魅力もあります。
Facebookにて中国書籍専門の東方書店が本展の宣伝をされていましたが、その内容はなるほど「日頃から東洋館に通う方も、初めて訪れる方も楽しめる展示となっている」といえそうです。
上海博物館にも東京国立博物館にも何度も行っていますが、「競演」というまったく新しい視点から眺めることで、新たな発見を期待できそうです。
開催期間が長いので、年末年始の忙しさが一段落した後に、じっくりと鑑賞しに行きたいと思います!!
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デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法
21_21 DESIGN SIGHT
[東京都]
2016年10月14日〜2017年01月22日
本展覧会では実際に発売されている商品を分析しています。商品化する為にあたっての様々な工夫が紹介され、まさしく解剖されており、巨大な「キノコの山」の断面は可愛いです。また「明治ヨーグルト」や「写ルンです」も解剖、分析されていて勉強にもなり楽しいです。
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柳幸典 ワンダリング・ポジション
BankART Studio NYK
[神奈川県]
2016年10月14日〜2026年01月07日
BankARTの3フロアをフルに使って様々なプロジェクトを紹介した見応えある展示でした。(関東圏初の大規模個展になるそうです。)壁一面に「アント・ファーム」が掲げられていたり、ゴジラをモチーフに天災を想起させるような巨大な作品があったり、犬島の精錬所の中にある"廊下"の再現されていたりと、大規模な作品も数多くあります。
どの作品も大きな問題を題材としつつもユーモアが入った作品でした。解説はほとんどないので欲を言えば時代背景とかの解説があるといいのになぁ…とは思いました。書籍とセットになった入場券も販売されていたのはこのためかもしれません。
なお、会期が2017年1月7日(土)まで延長になったそうです。
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エマージェンシーズ! 030 市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」
NTTインターコミュニケーション・センター (ICC)
[東京都]
2016年12月20日〜2017年03月12日
死後49日間、死んだ人の声やしぐさをロボットに憑依させる「デジタルシャーマンプロジェクト」と、ナマハゲ行事を現代の都市向けに再構成する「都市のナマハゲ」のプロジェクトについての展示でした。
「デジタルシャーマンプロジェクト」は、以前にTVで紹介されているのを見たときには”残された人”のための作品だという印象が強かったのですが、いつ死ぬか分からない”自分自身の死”について考えさせられる作品でした。
もともとはSNSなどの発言をもとに故人の”話し方”を再構築するという構想だったというのは今回の展示で初めて知り、それは面白い技術だと感じましたが、一方で、本人が生の音声で吹き込みながら、”死んだ自分”を想像することがすごく大きな意味を持つように感じる作品でした。
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ゴッホとゴーギャン展
東京都美術館
[東京都]
2016年10月08日〜2016年12月18日
世界的に有名な美術作家の作品が一度に見れる機会は中々ありません。作品もとても落ち着きがあるものばかりでした。素晴らしいです。
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小川 剛 プリズムの輝きが魅せる光の造形展
調布市文化会館たづくり展示室
[東京都]
2001年11月19日〜2016年12月25日
Artueトップページにあったこの展覧会の写真のあまりの美しさに、目が釘付けになりました!詳細を見ようとクリックすると、PLAsticaさんがクチコミで投稿されている画像も美しすぎます。。。
色とりどりの輝きに、謳い文句通り魅了されてしまいました。
絵画や歴史を中心に展覧会を見ていた自分にとっては、未知の領域でした。造形作家の小川剛氏の名前も初めて耳にしました。
全くの新しい世界の存在を知り、興味津々です!!
会場のある調布は拙宅からはかなり遠いのですが、それでも行きたいと思わせる魅力を感じました!!!
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色の博物誌 -江戸の色材を視る・読む -目を凝らしてじっと見てごらん、色の表情が豊かに立ち上がる-
目黒区美術館
[東京都]
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何とか期間中に行くことが出来ました!結論から申し上げますと、行く価値アリ!!
画材や「色」に興味のある方はもちろん、国芳などの名作浮世絵(含・複製)やスケールの大きい国絵図を鑑賞するだけでも充分に楽しめる、個性的な展覧会でした。
私はもともと画材や色に興味があり、浮世絵を始めとする江戸絵画にもとても関心がありましたので、その部分はとても楽しめたのですが、意外にも国絵図が想像以上に楽しめました!
展示室に堂々と広げられた国絵図(複製)を、様々な方向から眺めることができます。
複製作業の様子もパネル展示されており、解説も分かりやすかったです。
個人的には、慶長年間の《備前国図》の赤×緑×黒のカラーリングが奇抜で、担当した絵師のロックな心意気が感じられて面白かったです。
この様な個性的な展覧会を、今後も目黒区美術館には期待しております!!!
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奇想天外! アートと教育の実験場 筑波大学〈総合造形〉展
茨城県近代美術館
[茨城県]
2016年11月03日〜2017年01月29日
筑波大学の総合造形アーティストの展覧会です。とうに明和電機さんの作品は大好きで感激しました。作品もユニークなものも多いので全く美術系に興味がない人も楽しめると思います。茨城県在住なので見れてよかったです。
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開館75周年特別展 円山応挙 「写生」を超えて
根津美術館
[東京都]
2016年11月03日〜2016年12月18日
会期終了間近ですが、見て来ました。前半の中国の水墨画風の絵や、重要文化財の大作も良いのですが、個人的には《七難七福図巻》が見所でした。会期の前後半で異なるのですが、後半の人災の部は心中・処刑などで、目を背けている人もいました。
インパクトもすごいのですが、細部、人に表情がリアルなのですよね。
平気な方はぜひご覧ください。
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さいたまトリエンナーレ 2016
さいたまトリエンナーレ
[埼玉県]
2016年09月24日〜2016年12月11日
今年初めての開催となるさいたまトリエンナーレ。別所沼の種は船は新潟の芸術祭から受け継がれてきたもの。展示されているばしょがそれぞれ離れているので交通機関を調べておくのはマスト。
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メアリー・カサット展
京都国立近代美術館
[京都府]
2016年09月27日〜2016年12月04日
今まであまり知らなかった作家だった。母子の姿を描きたかったのが伝わってきた。絵画としての完成度は著名な印象派の画家よりは劣る印象だった。
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クリストとジャンヌ=クロード アンブレラ 日本=アメリカ合衆国 1984-91
水戸芸術館現代美術センター
[茨城県]
2016年10月01日〜2016年12月04日
写真でしか見たことなかった「アンブレラ」プロジェクトの映像や図面、模型、実物の傘などが見られたのは面白かったです。現在の芸術祭のような大規模なイベントを少人数で地権者の説得から資金調達までやり遂げたのには驚きでした…18日間の会期中に50万人の人が訪れたそうです。
映像では、ボランティアとして参加していた人たちの一生懸命であったり、わくわくしながらプロジェクトに参加する様子が見られ、その風景の美しさだけではなく、その土地の人をつなぐようなプロジェクトであったことも伺い知ることができました。
一方で、その傘の土台の実物や設置作業の様子を見ていると、その巨大な鉄の塊の「物質」の量と重苦しさは今見ると少し違和感も感じ、いろいろな意味で、当時の写真をみただけの時とは印象の変わった展覧会でした。
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