今展では、広島市現代美術館の協力を得て、「爆の図」のオリジナル(本作)と再制作版の「ふたつの爆の図」をならて比較するという、これまで試みられたことのない展示を行います。「本作」と同様の役割を果たした「再制作版」は、ただの“影武者”だったのでしょうか。それとも「本作」とは別の、独立した作品なのでしょうか。
爆被害を伝える」という社会的使命を担った作品における「再制作」の意味とは何か。「模写」を「加」した作品の、オリジナリティはどのように考えるきなのか。こうした問題は、たんに「爆の図」だけにとどまらず、芸術表現の根源に迫る機会になるのかもしれません。