秋の紅葉のしさで知られる高山寺は奈良時代までさかのぼる歴史をもつ古刹で、鎌倉時代、明恵上人(11731232)によって再興されました。新しく宗派を打ち立てたわけではなく、釈迦を信じひたすら仏道修行に励んだ明恵上人は、鎌倉時代の個性豊かな僧侶たちの中にあってひときわ異彩を放っています。いまも高山寺に伝わる数多くの宝物や聖教は、明恵の活躍ぶりとともに、彼を慕う人がどれほどいたかを知らせてくれます。平成6年(1994)には世界遺産(古都京都の文化財)に登録されました。