美術館レクションを中心に、稀少な個人レクションを交えて開催します。夏目漱石が和歌山で「現代本の開化」と題して講演し、明治維新後の本における外発的な近代化の問題を指摘したのは 1911(明治44)年のこと。展覧会に登場するのは、そうした近代化の只中で育ち、漱石の言説に共鳴した若い世代の作家たちです。1910(明治43)年に創刊された文芸誌『白樺』の思潮に代表されるように、彼らは個性の伸張を求めて自らの生命の在処を問い、ある時は静やかに、ある時には大胆すぎる程の表現で新しい美術に挑戦する展覧会です。