生物をスケッチして生み出される生物画は、生物学の発展とその知見の普及に大きく貢献してきました。精緻な点描画から単純な線画、わかりやすい図鑑や本の挿絵など、私たちが生物画に接する機会は意外に多いものです。しかし、観察したことをわかりやすく伝えるために施された数多くの工夫や、作図を裏で支えるテクニックを知る機会はあまりありません。今回は、博物館が収蔵する資料を中心に、サンスの世界での生物画の魅力や重要性を解説し、それを支える道具やテクニックを、学芸員や生物画のプロが作成した生物画を織り交ぜながら紹介します。