田直次郎[1863(文久3)-1899(明治32)]は、江戸に生まれ、子どもの頃からフランス語を学ぶなど、西洋文化に触れて育ちました。やがて西洋絵画を学ぶため、高橋由一に師事し、1884(明治17)年にドイツのュンヘンに留学します。ュンヘンでは美術ーで研鑽を積み、画家のガブリル・ォン・マックスにも師事しました。1887(明治20)年に帰国すると、日本では伝統的な美術を保護し、西洋絵画を排斥する動きが高まっていました。田は「西洋画は益々奨励すべし」と奮闘し、東京・本郷の自宅に画塾「鍾館」を開いて指導するとともに、展覧会への出品を通して、西洋絵画の普及に努めます。わずか36歳で夭折したため、画家としての活動期間は短いものでしたが、ュンヘンで描いた《屋の親爺》の圧倒的な描写力は、田が西洋絵画の本質にいかに迫りえたのかを物語っています。この展覧会では、田直次郎の初期から晩年にいたる作品や資料とともに、師弟関係や親交のあった画家の作品も交えて、その軌跡をたどります。田直次郎の回顧展としては、森鷗外が1909(明治42)年に開催した遺作展以来、およそ100年ぶりとなります。

[関連イベン]
講演会「田家の直次郎」
講師: 鍵岡正謹(岡山県立美術館顧問)
日時: 2月11日(木・祝) 15:0016:30(開場は30分前)
場所: 2階講堂
定員: 100名(当日先着順)
費用: 無料

田直次郎よもやま話
ゲス: 宮本久宣(和歌山県立近代美術館学芸員)
日時: 2月21日(日) 15:0016:00
場所: 2階展示室
費用: 企画展観覧料が必要です。

田直次郎をめぐる旅-ュンヘン
日時: 312日(土) 15:0016:30(開場は30分前)
場所: 2階講堂
定員: 100名(当日先着順)
費用: 無料

担当学芸員によるギャリー・ーク
日時: 2月27日(土)、319日(土) 各日 15:0016:00
場所: 2階展示室
費用: 企画展観覧料が必要です。

関連イベンの詳細は公式ホームページでご確認ください。