ミケランジェロ・メリージ・ダ・ヴァッジョ(1571-1610年)は、西洋美術史上最も偉大な芸術家のひとりであり、タリが誇る大画家です。彼の理想化を拒む平明なリリズムや、劇的な明暗法によって浮かび出る人物表現は、バロックという新時代の美術を開花させる動力となりました。彼の画法はタリのみならずヨーロッ中からやってきた画家たちによって熱狂的に継承され、その影響はルーンスやゥール、レンブなど、17世紀の数多画家たちに及んでいます。
本展は、タリの代表的な美術館が所蔵するヴァッジョの名作と、彼の影響を受けた各国の代表的な継承者たちによる作品を合わせた50数点を展示します。また、裁判や暴力沙汰といった彼の生涯をしばしば波立たせた出来事を記録した古文書など、同時代史料も併せて出品し、ヴァッジョの人生と芸術両面におけるドマをご紹介します。