テレビグラ雑誌がない戸時代、浮世絵は歌舞伎スターのブロマドであり、最新のンターテンメンァッションを伝える重要なメディアでした。本展では世界たる浮世絵レクションで知られるボストン美術館より、幕末に絶大な人気を博した二人の天才浮世絵師、歌川国芳歌川国貞の選りすぐりの作品で、戸の世界を体感していただきます。二人は兄弟弟子でありながらその作風は対照的で、国芳は豪快な武者絵と大胆な構図で、国貞は粋な美人画や緻密な表現で一世を風靡しました。戸の「俺たち」 は国芳が描く任侠の世界に憧れ、物語のヒーローの姿に自らを重ねあわせ、粋で鉄火な人に恋い焦がれたことでしょう。一方で「わたし」は、国貞が描くキ輝く歌舞伎役者に熱い思いを寄せ、しい女性の艶姿に夢を馳せたのです。本展では、戸の国芳・国貞ァンたちと現代の私たちに共通する心情を探りな がら、直感的に鑑賞できることを目指します。