蒔絵は本当に綺麗で繊細。
蒔絵と沈金の箱どちらも好きだが、製造工程を知るともっと見るのが楽しくなる
MAKING MAKE プロトタイプの制作絵巻
東京大学生産技術研究所S棟1階ギャラリー
[東京都]
2016年06月01日〜2016年06月11日
追いかけるといも虫のような動きで逃げる箱、多足動物のように歩く構造体、同じ素材で作っているのに柔らかくも硬くもなる構造物…そんな見たことがないモノたちが生まれる過程を見ることができる、ちょっと変わった展覧会です。
工業デザイナーで東京大学教授の山中俊治先生と、その研究室の学生や卒業生の作品が”できるまで”が、絵巻物風に紹介されています。
作品そのものもとてもユニークで面白いのですが、それが作品が形になるまでの試行錯誤の様子を見られる機会はなかなか珍しいんじゃないかなぁと思います。試作の後、初期の構想とは全くちがった形に変わっていったりするのが面白かったです。頭の中で考え続けるよりも、まず一度形にしてみることが大切だということが伝わってきます。
”デザイン”というと、”目で見た美しさ”の部分を思わずイメージしてしまいがちですが、見た目はもちろん、新しい価値とか体験とか、動きとか…色々なものが設計されていて、”デザイン”の意味の広さを感じることができる展覧会でした。
ブログに写真などを載せています
http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/8ea94ab37997c5b618489d7010cc85
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デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法
21_21 DESIGN SIGHT
[東京都]
2016年10月14日〜2017年01月22日
本展覧会では実際に発売されている商品を分析しています。商品化する為にあたっての様々な工夫が紹介され、まさしく解剖されており、巨大な「キノコの山」の断面は可愛いです。また「明治ヨーグルト」や「写ルンです」も解剖、分析されていて勉強にもなり楽しいです。
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UN-PRINTED MATERIAL_BY NENDO
クリエイションギャラリーG8
[東京都]
2016年10月12日〜2016年11月17日
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中村至男展
クリエイションギャラリーG8
[東京都]
2017年01月13日〜2017年02月16日
21_21 DESIGN SIGHT「単位展」のメインビジュアルのデザインも印象的だった デザイナー・中村至男さんの初めての(!)個展です。90年代から新作まで、シンプルな図形と平面的な色、単純な動きで構成されているのにとてもユニークで目を惹くビジュアルと映像でいっぱいの展覧会でした。中村至男さんの絵本やグラフィックの本を会場で読めるようになっているのも嬉しかったです。
特に「勝手に広告」などの、見立てのユーモアに溢れた作品がとても面白く、思わず書籍も購入してしまいました。
中村至男さんが手がけた、明和電機の過去の製品パッケージやカレンダーなどが一面に展示されているのも嬉しかったです。
1月19日(木)~3月16日(木)の間、会場ちかくの銀座・エルメスのショーウィンドウとなっている作品の原画も展示されているので、併せてみるのも面白そうです。
なお、G8の「中村至男展」とgggの「仲條正義展」の両方でスタンプを集めると中村さんのステッカーか仲條さんの缶バッジをもらえる企画も開催されています。それぞれの会場でもらえるグッズが変わってくるので、気になる展示を後にまわったほうがよいかもしれません〜
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