幻想的な写真ですね。
http://www.setos.jp/gallery/cesium/index.php?page=6
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瀬戸正人 「瀬戸家 1941-2015 - バンコク ハノイ 福島 - 」
新宿ニコンサロン
[東京都]
2015年07月14日〜2015年07月27日
幻想的な写真ですね。
http://www.setos.jp/gallery/cesium/index.php?page=6
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若林奮 「飛葉と振動」
神奈川県立近代美術館 葉山
[神奈川県]
2015年08月15日〜2015年12月23日
2003年に亡くなった彫刻家・若林奮さんの個展です。神奈川県立近代美術館では3回目の個展になるそうです。
HPの写真を見ていただけでは気づきませんでしたが、実際に作品を拝見して、とても繊細で複雑な思考を持った方だったのだということを感じました。
鉄のように重く物質感のある彫刻であるのに、そこに表現されているものはその場に存在していない物質やものの動きのような”目に見えていない部分”で、バルクの部分には現れていないものを彫刻しているように感じました。
特に印象的だったのは軽井沢のセゾン現代美術館や霧島アートの森などの「庭園」に関しての展示でした。
これらの広大な庭園を手がける一方で、「自分の部屋の中に庭をつくりたい」と手の中に収まるほどの缶の中に庭をつくってしまったり、
細かく斜面の角度に指示を出して地形を変えてしまうほど土地に手を加えつつも、「(庭園の)作者の名前がなくなってしまってもよい」「植物や自然がメッセージを発してくれる」と、その行く末を自然にゆだねてしまったり、
「人が作った技術を尊敬して欲しい」と技術への賛美をしつつも、それ以上に自然に対する敬意を払っていたり。
一般的には「自然との調和」や「自然に対する抵抗」など、そのテーマを一言で言い表せそうなものなのに、若林さんの思考はとても複雑でとても一言では言い表せないものでした。「自分が自然の一部であることを、確実に知りたい」とおっしゃっていたそうですが、そう考えてしまう時点でもはや自然の一部ではない…というように、ご自身の中でも多くの相反する考えと戦いながら作品を作られていたのではないかと感じました。
とても複雑で、それを言葉で”理解”しようとするのはとても難しい展示でした。
※ ブログには、セゾン現代美術館の庭園の写真も載せています。
”目に見えないもの”を彫刻する ー若林奮 飛葉と振動 @神奈川県立近代美術館 葉山 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/0049c7fa02b201c238ce1e8ea6ee3b76
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田中常丸 「Personal Data (2006-2015)」
Place M
[東京都]
2015年08月24日〜2015年08月30日
個人の「日常がアート」だと捉えると、見える世界がかわってくるかも。
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tsukao 「Collage of ALL L/Right」
MITSUME
[東京都]
2015年09月05日〜2015年09月23日
写真集「Collage of ALL L/Right」の写真と、そのテストプリント時に使用した写真(テストピース)を使ったコラージュの展示です。
どの写真も非常に柔らかい光にあふれた暖かみのあるプリントでした。テストピースであるためか、海や空の色が「きれい!」と感じる色合いからずれてくすんで見え、最近撮られた写真でありながら懐かしさを感じてしまう雰囲気なのが面白いかったです。
コラージュされた何枚もの写真は、いずれも全く異なる地域・シチュエーションであるにも関わらず、不思議と違和感なく、同じ空気をまとって正方形の額の中に納められています。各作品を見てみると、「Couples」という作品には、大人のカップルや子どものカップル、犬のカップルまで、「Girls! Girls! Girls!」という作品には少女に子猫、とても小さな像の子どもまでがいる風景が納められていて、そのお茶目な視点に思わずくすっと笑ってしまいました。きっと全く異なるシチュエーションであっても、tsukaoさんの中で共通したテーマを見いだした写真が集められているから違和感なく共存しているんだなぁと感じました。正方形の額から、tsukaoさんの世界の捉え方をちょっと覗き見ているような気分になりました。
コラージュは全て直線的に切り取られているのですが、カッターと定規で作るような直線ではなく、はさみでざっくりと切り取られていて、切り欠きがあったり、ふちのめくれが見られたり。人の手が感じられるこんなところも、画面にあらわれる柔らかい雰囲気の一因なのかもしれません。
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「日本スポーツプレス協会 報道展2015 : The BEST」
キヤノンギャラリー 梅田
[大阪府]
2015年10月15日〜2015年10月21日
動体視力や瞬発力を試されるスポーツフォト。
プロの腕前に圧倒されちゃいます。
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杉本博司 「趣味と芸術 - 味占郷/今昔三部作」
千葉市美術館
[千葉県]
2015年10月28日〜2015年12月23日
杉本さんの大規模個展!
彼の作品は独特の静けさかあって大好きです。
観に行こう!
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本城直季 「東京」
キヤノンギャラリーS
[東京都]
2016年02月12日〜2016年03月28日
いやすごかったです。
3月の初めくらいに行ったのですが、本当に素晴らしいという言葉しか思い浮かびません。
どの写真を見ても、どう見てもミニチュアで作ったものとしか見えようがありませんでした。
東京の有名な渋谷の交差点はや、東京タワーが写っているものもよかったですが、私が一番気に入ったのは、多分ディズニランドだと思いますが、メリーゴーランドが写っていてその近くをキャラクターたちが歩いている写真があったのですが、ティーズに好きの私には最高によかったです。
カメラも撮り方1つでこんなに変わるとは全く不思議です。
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シャルル・フレジェ 「YÔKAÏNOSHIMA」
メゾンエルメス
[東京都]
2016年02月19日〜2016年05月15日
僕も前の展覧会(ローラン・グラッソ)でエルメス行きました。
確かに、入るのに勇気が要りますよね(笑)
でも、「展覧会を観に来ました」っていうのは、庶民でもブランドショップに入れるいい口実だと思いました。
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「シセイドウ アートエッグ 川久保ジョイ」展
資生堂ギャラリー
[東京都]
2016年02月03日〜2016年02月26日
ギャラリーの白い壁を削って、前後20年の円ドル相場と長期金利の実績と予測をあらわすという、アーティストにしては珍しい金融・経済ネタで攻めておられます。川久保さんは以前も、東京ワンダーサイトで、金融危機前後の世界情勢に関するインスタレーションがあり、金融ディーラーであった前職の経験を発揮しておられます。金融を真っ向から扱う作品ということで、民間企業人としては、とても共感しながら拝見しました。…円ドル相場は2035年には250円に、長期金利はデフォルト回避のため固定化されて2%になるらしく、どちらも直感的には妥当かなって思うのが何とも(笑)
福島の写真なども、見た目はシンプルで美しいながらも、それぞれが現代的な問題提起となっています。タイトルがすべてギリシア神話でまとめられており、バラバラな題材に一貫性を持たせている …キャプションでは「現代社会の考察」とありますが、バイリンガルのアイデンティティなど、まさに現代を生きる川久保さんのアイデンティティと問題意識の投影の結実のように見えました。私自身もおそらく川久保さんと同年代であり、そのためか、とても共感できる展示だったと思います。
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