PLAstica さんのコメント

奇想天外! アートと教育の実験場 筑波大学〈総合造形〉展

奇想天外! アートと教育の実験場 筑波大学〈総合造形〉展

茨城県近代美術館 [茨城県]
2016年11月03日2017年01月29日
筑波大学 総合造形の歴代教員9人、卒業生6人のアーティストの作品を中心とした展覧会です。 山口勝弘さんや河口龍夫さんといった教員を務められた方の作品と、明和電機や岩井俊雄さんといった卒業生の作品に加え、その実験的でユニークな授業の様子を知ることができたり、卒業生のアーティストの学生時代のレポート課題や作品、パフォーマンスの映像などが見られたのも面白かったです。現在は絵本作家として有名なヨシタケシンスケさんの学生時代の作品は全く雰囲気のコスチュームだったりしたのには驚きでした。 「総合造形」の名前のとおり、多様な表現方法が入り混じる面白い展覧会でした。
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原 倫太郎 「上昇と下降」Ascending and Descending

原 倫太郎 「上昇と下降」Ascending and Descending

AYUMI GALLERY CAVE
2016年11月19日2016年12月18日
岡本太郎美術館での「鉄道美術館」展や、富士の山ビエンナーレで、白いボールが空間を転がりまわる作品がとても印象的だった原 倫太郎さんの個展です。前記の展覧会では、白いボールがとてもしずかに転がって、宇宙のような空間をイメージさせる作品でしたが、この展示ではそのイメージが一転!カラフルなボールが白い空間を動き回り、その転がる音も増幅されて、重力や物質感を強く感じさせる躍動感のある作品になっていました。 この作品の他にも、広告や看板の一部を切り取って拡大して見せてくれる作品がとても好きでした。はじめは”なんだかカラフルで面白いパターンだなぁ〜”って見ていたのが、タネあかしされた瞬間から、”あ、あの看板の色だ!”とか”あのロゴの一部だ!”みたいに、脳内で補完されて別の印象になってしまうのが面白かったです。どの画像も真っ白い壁のギャラリーの中で見ると強烈な色使いなのですが、普段の生活の中ではそんな強烈な色使いすら気にも留めずに過ぎていってしまう…ということに違和感を感じさせてくれるような作品でした。
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小川 剛  プリズムの輝きが魅せる光の造形展

小川 剛  プリズムの輝きが魅せる光の造形展

調布市文化会館たづくり展示室 [東京都]
2001年11月19日2016年12月25日
繊細に研磨された美しいアクリルとホログラムフィルムを組み合わせた美しい光の世界でした。フィルムの素材自体も面白いのですが、フィルムを繊細にカットしたり、アクリルの曲面で光の入り方をかえたり、重ね合わせたり…素材の使い方がユニークな作品でした。 見る角度や光を当てる角度で表情が変わってくるので、様々な角度から作品を眺めたり、入り口でかしていただける懐中電灯で様々な方向から光を当ててみたり… 見る人の感覚で様々な楽しみ方ができるのも面白い展示でした。 12月3日(土)には、ギャラリートークやワークショップもあるようです。
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世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜

世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜

国立科学博物館 [東京都]
2016年11月01日2017年02月19日
世界中を巡回している展示とのことで、洞窟内をスキャンしてつくった洞窟のミニチュア再現や、そのデータから復元した洞窟絵画、当時 (2万年!) 使用されていた顔料や、当時の彫刻作品(?!)などの展示もあって見ごたえありました! ”なぜ人間は絵を描くようになったのか?” という問いに深くは触れていませんでしたが、洞窟の高いところに描かれた大きな絵はなんだか教会の壮大な天井画みたいでその写真だけでも圧倒されました。なぜ真っ暗な洞窟の奥深くで、わざわざ火を使って照らして、はしごまで使って絵を描いたのか…考えていくととても不思議です。
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SENSE OF MOTION あたらしい動きの展覧会

SENSE OF MOTION あたらしい動きの展覧会

スパイラル [東京都]
2016年11月09日2016年11月20日
ベアリングで有名な日本精工の創立100周年を記念した展覧会です。 スズキユウリさんや、AR三兄弟、Nadegata Instant Partyといったアーティストの作品をそのものと、日本精工の製品(極小のベアリングやボールねじなど)の動きを見るのと、両方から楽しめるとても面白い展示でした!作品もみんなずっと動いていている上に、「どうしてこんな動きをするのか?」という部分も見せてくれるのも楽しく、見飽きない作品ばかりでした。 どの作品も面白かったのですが、特にRhizomatiks Researchの作品「Slide」は、”映像の中の真鍋大度さんの動き”と”体験者の動き”を機械が写しとる作品だけど、とにかくその滑らかな動きに驚きました!目の前の”物質”が自分の動きを模倣して滑らかに変形していく、というのはデジタル作品とはまた違ったワクワク感がありました。ボールねじが並んだ動きの美しさにも驚きでした!また、一人で体験する作品でありつつも、映像の中の真鍋さんと共演して作品の動きを作れる気分になれるのもまたひとつの面白さがある作品でした。 11/20(日)までと、残り会期短いですが、オススメの展覧会です。
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GUSTAVEくん by HIGUCHI YUKO

GUSTAVEくん by HIGUCHI YUKO

ポーラ ミュージアム アネックス [東京都]
2016年10月07日2016年11月20日
ヒグチユウコさんの絵本「GUSTAVEくん」の原画展です。ヒグチユウコさんの緻密な描写の原画が見られるのに加えて、ぬいぐるみ作家・今井昌代さんによって立体化された「GUSTAVEくん」の世界が、”かわいくてすこしこわい” 独特な雰囲気の絵本の世界を見事に表現していて、会場全体が絵本の中の雰囲気に包まれた素敵な展示でした。 展示室内は撮影禁止ですが、GUSTAVEくんの格好になって撮影できるフォトスポットもありました。
淺井裕介 「植物になった白線@代々木公園」

淺井裕介 「植物になった白線@代々木公園」

代々木公園 [東京都]
代々木公園にあることは知っていたものの、場所がわからなくて行きあぐねていましたが、原宿駅近くの原宿門の前の広場で見ることができました! 5年前のにつくられた屋外作品ですが、今でもはっきりと見ることができてうれしかったです。 ワークショップでつくられたものということで、ひとつひとつ見ていくと淺井さんの作品世界とは少し違った個性的なモチーフもありましたが、それが白線でひとつの作品にまとめられていたのが面白かったです。目の前の広場が絵でいっぱいになっているのにはわくわくしました。 今は落ち葉と一緒の世界が見られましたが、季節によって表情が様々に変わってきそうな作品です。
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GUCCI 4 ROOMS

GUCCI 4 ROOMS

2016年10月12日2016年11月27日
”4 ROOMS”ですが、現在は真鍋大度さん、塩田千春さん、Mr.の3名の作品を部屋ごとに楽しむことができます。 塩田千春さんの作品は、先日の神奈川芸術劇場での個展と同じように赤い糸が部屋中に張り巡らされた作品でありながらも、とても柔らかい雰囲気で、会場と演出方法によって全く印象が違なることに驚く展示でした。 個々の作品はとても面白かったのですが、作品と一緒に展示されていたGUCCIの派手な製品とアーティストのイメージがかけ離れすぎていて、作品完全に入り込めなかったのが少し残念でもありました。でも、これらの展示が無料で楽しめるのは嬉しいですね。
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UN-PRINTED MATERIAL_BY NENDO

UN-PRINTED MATERIAL_BY NENDO

クリエイションギャラリーG8 [東京都]
2016年10月12日2016年11月17日
とても面白い展示でした!紙の”輪郭”だけで紙と紙の動き表現する展覧会です。ぱっと見はただの”黒い線”なのに、一度気づくとそこに紙の質感や立体的な動きが浮かび上がって見えるのに驚きます。 特に驚いたのが”折り鶴”の展示でした。折り紙の”辺”が作っているのは全部鶴の骨格で、普段見えてる折り鶴の輪郭は”辺”じゃなくて”面”の部分だったんだなぁと思うと、なんだか普通の折り紙の捉え方も変わってきます。 11月17日(木)までと、会期終了間近ですが、とてもオススメの展示です。
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BODY/PLAY/POLITICS —カラダが語りだす、世界の隠された物語—

BODY/PLAY/POLITICS —カラダが語りだす、世界の隠された物語—

横浜美術館 [神奈川県]
2016年10月01日2016年12月14日
政治や歴史がテーマとなった展示なので、海外のアーティストの作品は少し難しくも感じた展覧会でした。 一番印象的だったのは田村友一郎さんの作品です。歴史や思想から分断されてつくられてきたわたしたちの身体に対する違和感と、ボディビルのパーツごとに分断してつくられる身体に対する違和感が交差して考えさせられる作品でした。。言葉・映像・立体を全て合わせて捉えるのにとても時間のかかる作品でしたが、例えば、初めは全く繋がらなかったトルソとボトルシップなどが徐々に繋がれていくような作品で良かったです。 田村友一郎さんの作品は横浜を舞台としたものでしたが、そこから続けてコレクション展の「描かれた横浜」というテーマにつながっていくのも良かったです。(コレクション展もとても見ごたえのある展示でした!)
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するがのくにの芸術祭 富士の山ビエンナーレ2016

するがのくにの芸術祭 富士の山ビエンナーレ2016

2016年10月28日2016年11月27日
自治体主導ではなく、地元の有志の方で運営されているとのことで、スタッフの方々が熱心だったのが印象的な芸術祭でした! わたしは「蒲原エリア」と「富士川エリア」を訪れましたが、 大規模なインスタレーションや彫刻の作品などは多くない一方で、展示場所を活かした作品や、繊細な手業をじっくりつ楽しめる印象の作品が多くて面白い芸術祭でした。 特によかったのが、来年のヴェネツィアビエンナーレの日本館アーティストでもある岩崎貴宏さんの作品でした。歯ブラシやタオルの柔らかい繊維を使って、鉄塔のような硬く・大きな構造物を生み出すアーティストさんですが、今回は富士周辺の地域や、会場となっている大正から続く歯科医院をモチーフにした作品を制作されていました。 どの会場に行っても、近くに富士山が大きく見えるというのも面白い展示でした。
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文化庁メディア芸術祭20周年企画展—変える力 企画展示「New Style New Artist—アーティストたちの新たな流儀」

文化庁メディア芸術祭20周年企画展—変える力 企画展示「New Style New Artist—アーティストたちの新たな流儀」

NTTインターコミュニケーション・センター (ICC) [東京都]
2009年10月15日2016年11月06日
3331で開催されている「文化庁メディア芸術祭20周年企画展」のサテライト会場です。 ライゾマティクス、WOW、plaplax、takramの4グループの展示で、映像での紹介が中心でしたが、体験できる展示もあり面白かったです。 WOWの映像作品はドームシアターで見ることもできましたが、ヘッドマウントディスプレイで鑑賞すると浮遊感と、現実とのギャップをより感じられて面白かったです。 昨年、映像で見てすごい!!と思っていたライゾマティクスの Perfume ライブ「SXSW 2015」ですが、ライヴ会場に行けない人にも別の楽しみを見せてくれる作品だったんだなぁーと知って改めて感動したりしました。ライヴ会場に行けたらそれが一番だけど、それが叶う人ばっかりじゃなくて、どちらでも特別な体験ができるって素敵です。 メ芸の第一回の大賞作品のplaplaxの「KAGE」も体験することができました。 常設展の「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」、明治大学 渡邊恵太研究室の展示(25日から作品入れ替え)も併せて見ることができます。
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『また明日も観てくれるかな?』  〜So see you again tomorrow, too? 〜

『また明日も観てくれるかな?』 〜So see you again tomorrow, too? 〜

2016年10月15日2016年10月31日
取り壊し予定のビルで開催中のChim↑Pomの個展ですが、色んな意味でヤバい展示でした。 ビルの4階から安全柵もなく1階までスパッと床が抜かれて、各フロアの日常がそのまま積み重ねられた「ビルバーガー」になっているのには、4階から覗くのほんとに足がすくみました…(入り口で”同意書”を書かされるのにも納得です…!) ただ派手な展示にもみえますが、オリンピックに向けての都市のスクラップ&ビルドがテーマとなった展示でした。 取り壊されるビルの記憶が4階に青焼きとして焼き付けられて、1階から4階まで床が抜かれてめちゃめちゃになっている状態で、5階は普通に事務所として動いている…という状態や、巨大な映画館の裏でひっそりとこんな展示が行われているのもなんだか不思議な感覚だったのですが、なんだかそれが、「オリンピックに向けて」で社会が動き街が変わっていく中で、個人はその意義もわからず、取り残されていかれるような感覚をポンと可視化されたような気分でした。 展示されている作品は会期後もそのまま残され、ビルとともに解体され、次の個展の素材として使われるそうです。その次の展開もとても気になる展示でした。 10/31(日)までの展示ですが、できればこの感覚をもう一度目に焼き付けておきたい…と思う展覧会でした。
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デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法

デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法

21_21 DESIGN SIGHT [東京都]
2016年10月14日2017年01月22日
開催2日目に行きましたが会場外まで行列ができてて盛況でした。 「明治おいしい牛乳」などの明治の製品5つを解剖する展覧会です。かなり文章が多めですが、どの展示も実物を使って説明されているのでわかりやすいです。”日本では紙コップより先にアイスの容器として紙のカップが使われた”とか、身近なものでもはじめて知ることがたくさんありました。 会場には超巨大な「きのこの山」とか「ミルクチョコレート」などの模型があり(質感まで再現されているのが面白いです!)、はじめは「わー!大きくて面白い!」と見て、展示を読んでからもう一度その模型見ると、「おお!ほんとにこんなところに工夫がされてる!」と、見られるのが良かったです。
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文化庁メディア芸術祭20周年企画展「変える力」

文化庁メディア芸術祭20周年企画展「変える力」

3331 Arts Chiyoda [東京都]
2016年10月15日2016年11月06日
過去20年分の「メディア芸術祭」入賞作品の一部が展示されています。今見ても驚きのある面白い作品が多かったです!メディア芸術祭を知らなかった頃にネットで見たりして、すごい!!と思っていた作品が、実はあの人の作品だったのか!!なんていう新鮮な驚きもありました。 作品の多くは映像と写真による解説でしたが、実物の展示(触れるものも)いくつかありました。 地下の部屋が一室図書室のようになっていて、マンガの入賞作品を読めるようになっていたのも面白かったです。 ICCでも展示があるので、こちらも行ってみたいです。
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若冲と蕪村 江戸時代の画家たち

若冲と蕪村 江戸時代の画家たち

岡田美術館 [神奈川県]
2016年09月05日2016年12月18日
週末の朝伺いましたが、ゆったりと見ることができました! 「孔雀鳳凰図」をはじめとする岡田美術館所蔵の若冲作品7点が公開されています。展示室も広く、人も多くないのでひとつずつの作品を自分のペースでじっくりと見られました。単眼鏡の無料貸し出しもあり、単眼鏡で見てみると、塗りつぶしてあると思った部分が、よく見ると一本一本とても細い線やドットで描かれていたり…と、その細い描写に驚かされました。作品にはタブレットによる技法の解説がつけられていたのも助かりました。 若冲だけでなく、円山応挙の可愛いらしい犬の絵も多くみられました。 岡田美術館を訪れたのは今回が初めてでしたが、私設美術館とは思えないほどの常設展示も充実していて、縄文土器から琳派まで、5フロアにわたる膨大なコレクションを拝見することができ、とにかく驚きでした。入館料が2800円だったので少し高いと思っていましたが、厖大なコレクションに加え、大きな庭園や足湯もあり、またスタッフさんの気遣いも細やかで…高くはありませんでした。1日ゆったりと日常を離れて楽しめるような美術館でした。
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空想脅威展

空想脅威展

六本木ヒルズ 東京スカイビュー [東京都]
2016年09月24日2016年11月13日
映画やドラマで人々の平和を脅かした空想上の怪獣や怪人たちを「空想脅威」という名で表した展覧会。面白かったです! 森ビル所蔵の東京1/1000スケール模型に、ガメラのフィギュア、過去のポスターや映像など。特撮の歴史ついての解説はかなり読ませる展示でした。わたしは「シン・ゴジラ」以外にはほとんど特撮作品をみたことがありませんでしたが、「正義の味方」という言葉の起源とか、悪の組織の変遷など、当時の社会を反映していたものと知ると興味深く、特撮作品を見てみたくなる内容でした。 東京の1/1000模型は、国立競技場ができていたり、渋谷駅がすでに新しくなっていたりと、数年後の東京はこんな風景になっているのだろうか?と思いを巡らせるのも楽しかったです。これらの模型は土地の起伏まで再現されているので、そんな土地の起伏がわかるのも面白買ったです。渋谷ってほんとに”谷”なんだなぁ…とか。 押井守監督の「東京スキャナー」(2003年に製作されたのが驚き!)や、都市模型にプロジェクションマッピングを行った「TOKYO CITY SYMPHONY」など、過去に製作された映像作品も、今見てもとても面白かったです。 「ガメラ」をメインにした展示でしたが、特撮ファンならずとも楽しめる展示でした。
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淺井裕介 胞子と水脈

淺井裕介 胞子と水脈

URANO [東京都]
2016年09月10日2016年10月15日
巨大な布に描かれた泥絵や、何色もの青・緑が複雑に塗り重ねられた油彩画でいっぱいでした。大きな絵の中に何層もの小さな生き物たちの物語が描かれていて、大きな生き物を作り出しているようでした。その細かい描写や深い色など、作品にどんどん引き込まれていって、1枚1枚の絵画に時間を忘れて見入ってしまいます。壁にも泥絵が描かれていて、ギャラリー全体が淺井さんの世界になっているようでとても素敵な空間でした。
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クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス-さざめく亡霊たち

クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス-さざめく亡霊たち

東京都庭園美術館 [東京都]
2016年09月22日2016年12月25日
東京都庭園美術館の独特の建物と、ボルタンスキーの作品がしっくりと合っていたのがよかったです。 会場を一周したあとに、今回の展示についてのボルタンスキーのインタビュー映像が見られるようになっていたのが良かったです。”亡霊”をタイトルとしつつも「亡霊の存在は信じない」と言っていたのが不思議でしたが、「日本人は宗教心はないが死者に対する信仰は厚い」という言葉でその考え方の共通する部分がすんなりと入ってきた気がします。 「(実際の作品を)観ることよりも、そこにあると知っているということが大事」という言葉も驚きでした。それに続く”巡礼”の話などが面白くて、そのインタビューを聞いてから作品を見直していくと、個別の作品とその作品がおかれた様々な土地が繋がってくるように感じられました。
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ダリ展

ダリ展

国立新美術館 [東京都]
2016年09月14日2016年12月12日
(展覧会の構成とは関係ないのですが)額のガラスがどれも低反射で照明も明るくて、ダリの作品の細かい描写も色もくっきりと見えるのにとにかく感動しました!10年前の上野の森美術館の回顧展のときは、暗さと反射と混雑で作品がよく見えなかった記憶が強かったので、とにかく絵画そのものをじっくりと楽しめるのが素晴らしい展覧会でした。 あまり見たことのなかった版画作品は、ダリの作品らしいモチーフが、絵画とは全く違った質感と色遣いで描かれていてこちらも魅力的でした。「メイ・ウエストの部屋」では、鏡をつかった記念撮影もできました。
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茨城県北芸術祭2016

茨城県北芸術祭2016

2016年09月17日2016年11月20日
茨城にゆかりのあるアーティストが取り上げられていたり、メディアアートやハッカソンで製作された作品などバラエティに富んだ作品が、海・山・街の中に散りばめられたユニークな芸術祭でした。 会場が広範囲にわたるため見るのが大変でしたが、一方であまり馴染みのなかった茨城県北地域の多様な環境を楽しめたのが良かったです。駐車場が多く、車で気軽に行けるのも助かりました。 すべての作品にキャプションがついていたり、視覚的に面白い作品が多く、幅広くふらりと立ち寄っても楽しめる作品が多かったと思います。(パスポートが¥2500と、お手頃なのも魅力です。) 特に印象的だったのは、石田尚志さんの作品です。本人がそこにいないのに、同じ時間を共有しているような、そしてそれを描いている石田さんの身体の動きが見えるような展示になっていました。 2泊3日でもすべての展示はまわれませんでしたが、常陸多賀商店街、美和中学校、鯨ヶ丘地区、うのしまヴィラの展示は会場となる場所を活かしていたり、その土地とのつながりを感じられる作品が多く面白かったです!
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チームラボ 小さき無限に咲く花の、かそけき今を思うなりけり デジタルテクノロジーによる日本画再興の試み

チームラボ 小さき無限に咲く花の、かそけき今を思うなりけり デジタルテクノロジーによる日本画再興の試み

茨城県天心記念五浦美術館 [茨城県]
2016年09月17日2016年11月20日
”日本画を中心とした美術館”と”デジタルアート”?と不思議に思えてくる組み合わせですが、よく考えてみると teamLabの作品は日本的なモチーフや、日本画の空間の空間の捉え方をしたものが多いですね。 今回の展覧会では、花鳥風月をモチーフにしつつも、まわりの環境によってどんどん変化していくデジタル作品が多く並びました。 岡倉天心にちなみ、お茶をテーマにした作品「小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々」は、そのお椀を持ち上げてみてびっくりする仕掛けがありました!中のお茶が美味しい時間だけ見られる作品です。 それぞれに別々の作品でありながら、互いに影響しあう「境界のない蝶群」「増殖する生命Ⅱ」もとても美しく、不思議な作品でした。teamLabの展示は混雑が心配でしたが、会場は広くゆったりと見られたのも良かったです。
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若冲と蕪村 江戸時代の画家たち

若冲と蕪村 江戸時代の画家たち

岡田美術館 [神奈川県]
2016年09月05日2016年12月18日
今年の「若冲展」で素晴らしかった「孔雀鳳凰図」をはじめ、岡田美術館の所蔵する伊藤若冲作品が全件展示されるということで楽しみです。混雑が心配ですが、都内の展示よりはマシでしょうか…?
海のハンター展 —恵み豊かな地球の未来—

海のハンター展 —恵み豊かな地球の未来—

国立科学博物館 [東京都]
2016年07月08日2016年10月02日
チラシを見ていた時にはサメ類を中心とする展示かと思っていましたが、捕食者である恐竜から、鳥類・哺乳類までの化石や骨格標本や剥製、また、捕食される側の身を守る工夫や海と人との共生まで、幅広いトピックが扱われていて面白かったです。すべての展示が実物大なので、こんなのに襲われたらひとたまりもないな…と、思わず想像してしまいます。1分前後の短い映像を使った解説も多く、わかりやすい展示でした。 今回の目玉である、3.2Mのホホジロザメのホルマリン漬けの標本はとても迫力がありました。個人的には”捕食した魚が捕食された魚に食い破られている状態”という状態の化石が衝撃的でした。 ちなみに、ミュージアムショップでは干物や珍味まで販売されていて驚きました。人間も”海のハンター”だと感じますね。
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鉄道美術館

鉄道美術館

川崎市岡本太郎美術館 [神奈川県]
2016年07月16日2016年10月10日
鉄道ファンならずとも楽しめる面白い展示でした。特に「ジオラマ」展示のコーナーが良かったです。 太陽の塔をはじめとする岡本太郎さんの立体作品やレリーフ作品に、栗山貴嗣さんの都内の地下鉄の路線図を立体的に表現した作品、 角文平さんの家や機械をモチーフにしたユニークな彫刻作品など毛色のことなる作品が並びますが、その展示室を市川平さんの「ジェネリック・アートライン」という灯りのついた電車が走っていく事で、様々な作品の影があわさって、展示室の中がまるでひとつの作品のように見えてきました。 ジオラマだけでなく、山口晃さんや中村宏らの鉄道をモチーフにした絵画作品や、車両模型、トレインマークなどの資料などの展示もあり、バラエティに富んだ楽しい展示でした。 個人的には原倫太郎さんの 「コロコロ・ダイアグラム」という、部屋に張り巡らされたテグスの上を一定速度で球がさまざまな方向に転がっていく作品が、重力を感じさせないような不思議な動きに見え、印象的でした。
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