PLAstica さんのコメント

宇宙と芸術展

宇宙と芸術展

森美術館 [東京都]
2016年07月30日2017年01月09日
曼荼羅から古い天球儀、竹取物語から火星移住計画まで、宇宙に関するさまざまな世界観を見ることができる展示でした。 科学的にありそうな展示物、博物館にありそうな展示物、そして美術館にありそうな展示物が同じ文脈で展示されているのが面白かったです。 昆虫や菌類を使い、自然のドキュメンタリーのような虚構の美しい映像が展開される瀬戸桃子さんの「PLANET Σ」や、野村仁さんの月の写真から生成した音楽をききながら、3Dメガネで広大な月面の写真を見る作品など、後半の作品が面白かったです。 そして、最後には、個人的にteamLabの中でも特に大好きな作品「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス」が新しい展示方法で展示されていてとても良かったです。浮遊感が本当にすごかったです。繰り返し見るたびにいろんな景色が見えてくるので、何度も見てしまいました。
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teamLab: Transcending Boundaries

teamLab: Transcending Boundaries

Eye of Gyre [東京都]
2011年08月09日2016年09月25日
じっとしている人の上に花が咲いていく、新作「人に咲く花」と、たくさんな蝶々がフレームを超えて飛び回り、人が蝶に触れると死んでしまうという「境界のない群蝶」「The Void」という、静と動、生と死の対になるような作品が展示されていました。 「人に咲く花」は、人がいないときには何も展示されていない空間、多くの人が集まると華やかな花畑になり、「境界のない群蝶」は、誰もいないとたくさんの蝶が飛び回る一方、たくさんの人が作品に触ると蝶々がまったくいなくなってしまい、どちらも人によってその空間が全く変わってしまう、常に変わり続ける作品で面白かったです。 「人に咲く花」は、自分にプロジェクションされるので、部屋に1人だけでは作品を見ることができないんですね。常にまわりの人を意識しながら見る、というのがチームラボらしい、素敵な作品でした。
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DMM.プラネッツ Art by teamLab

DMM.プラネッツ Art by teamLab

2016年07月16日2016年08月31日
teamLab.の猪子さんと北野武さんが出演されている、DMMのCMの舞台にもなっている展示です。 写真や映像を見ると、とにかく美しい空間で見てみたいなぁ…と思いますが、実際に展示に入ってみると、写真では伝わらない浮遊感とか、柔らかい・冷たいといった感覚とか… 美術館で作品を「観る」のとは違う圧倒的な「体験」でした。とても美しい作品ばかりなので写真は撮りたくなりますが、むしろスマホもカメラも持たずに身体ひとつで体験したいと思うような作品ばかりでした。 ひょっとしたらヘッドマウントディスプレイとかで見たほうが、浮遊感がすごいのかもしれないし、映像そのものも(人の多さを気にせずに)楽しめるのかもしれませんが、やっぱり一緒にいった人と同じ空間を体験できることって大きいと思いました。そんな空間が、これだけの大人数が一度に体験できるというスケールで実現されているのがすごかったです。 8/31までと会期は残り短いですが、森美術館の作品とGyreでの個展と合わせてみたい展示です。
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あいちトリエンナーレ2016 虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅

あいちトリエンナーレ2016 虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅

名古屋市美術館 [愛知県]
2016年08月11日2016年10月23日
名古屋・豊橋・岡崎の3つの都市で開催されていますが、私は名古屋と豊橋に1泊2日で伺いました。豊橋は1日でじっくりと楽しむことが出来ましたが、名古屋会場は1日では見切れないボリュームでした。 (ちなみに、あいちトリエンナーレは今回はじめて伺いました。) 今年のテーマ「虹のキャラヴァンサライ」ははじめ意味がよくわからなかったけど、実際に見ると、さまざまな国の地域性や多様性、日常とは違った世界をテーマとした作品が多く、キャラヴァンサライ=隊商宿というイメージがなんとなく分かった気がします。テーマ性の強い展示でした。 (それゆえ、作品の舞台となっている地域の背景を知らなかったり、言葉がわからなかったりすると、まったく理解できなかったりもしたのがちょっと辛いトコロでしたが…) 印象的だったのは、名古屋会場での大巻伸嗣さんの顔料の粉を床に撒いて鳥や花の模様を描いた作品と、端聡さんのエネルギーのうつりかわりをテーマにしたインスタレーション。 それから豊橋会場での石田尚志さん、久門剛史さんの展示は、それぞれビルのワンフロアの複数の部屋を使ったインスタレーションで、個展を見に行ったような贅沢な展示でとても素敵でした。 歴史あるビルを展示に使っている会場もいくつかありましたが、その建物の歴史やつくりを楽しむこともでき、瀬戸内国際芸術祭で古民家を展示につかっているのとはまた違った面白みもありました。
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瀬戸内国際芸術祭2016 夏

瀬戸内国際芸術祭2016 夏

瀬戸内国際芸術祭 [香川県]
2016年07月18日2016年09月04日
2010, 2013に2回ずつ訪れましたが、今年制作された新しい作品も多く、また何回も見たい瀬戸内の景色に溶け込んだ作品もあり楽しめました。 今回は3回目の男木島と豊島、そしてはじめての大島に訪れました。大島ではボランティアのこえび隊さんたちのガイドのもと、ハンセン病の患者さんたちの生活について教えていただくことができ、この機会に訪れて良かったと感じました。 印象的だったのは、男木島の古民家の中でユニークな楽器を目と耳でたのしむことができる松本秋則さんの「アキノリウム」、トリックアートのようでユニークな大岩オスカールさんの「部屋の中の部屋」、そして瀬戸内国際芸術祭には珍しく、皮肉(?)ともとれるような作品も並ぶ昭和40年会の「昭和40年会男木学校 PSS40」(会田誠さんは公開制作をされています。)。 そして、豊島でつくられた海苔をつかったケグ・デ・スーザ「豊穣:海のフルーツ / 豊穣:山の恵み」。 豊島の自然そのものが作品のように感じられてくる内藤礼さんの「豊島美術館」は2回目ですが、天候が違うとまた表情も異なって見え、今回もまたゆっくりと鑑賞を楽しめました。 作品だけではなく、島の自然や穏やかで美しい瀬戸内海、こへび隊さんや島の方、船の方たちと色々お話しさせていただけるのも魅力的な芸術祭です。
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ヤノベケンジ シネマタイズ

ヤノベケンジ シネマタイズ

高松市美術館 [香川県]
2016年07月16日2016年09月04日
ヤノベケンジさんの巨大な作品をこれだけまとめて見たのは初めてで、行ってよかったです! 90年代から現在までのヤノベケンジさんの作品を時系列で振り返るようになっています。わたしはこれまで、アトムスーツからトらやん、サンチャイルドへの作品の流れがうまく繋がっていなかったのですが、この展示でその「Survival」→「Revival」→「after 311」というテーマの流れがすっと繋がった感じがしました。 巨大な彫刻作品やインスタレーションと一緒に、その作品に対しての想いを知ることができるドローイングを多く見られたのも良かったです。 ヤノベさんの作品は大きくて派手でかわいくて、それに圧倒されて作品の意味を十分考えなくても満足してしまったりもするのですが、そんな子供にも受け入れやすい作品の中に今起こっている重いテーマが隠れていて、それがふとしたときに見えるのがすごい、と改めて感じる展覧会でした。 会期中無休で、19時まで開館しているのが嬉しいですが、時間によって作品の”立ち上がり”や”放電”などのパフォーマンスが行われていたので、早めの時間に行った方がよさそうでした。 なお展覧会カタログがわりのDVDは、 ヤノベさんによる作品解説や映画「BOLT」に関するロングインタビューなど4枚組で収録されて見ごたえがありました。パッケージもとてもかっこよかったです!
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深堀隆介作品展「キンギョ・イン・ザ・スカイ」

深堀隆介作品展「キンギョ・イン・ザ・スカイ」

2016年08月05日2016年08月28日
アクリル樹脂に絵を描き、それを積層することで立体的な金魚のように見せる「金魚酒」などの作品をネットなどで見にすることは多いですが、実物を見るのははじめてでした。 本当に平面の絵を積層したもの?!と目を疑う立体感と質感でした。(本当に平面だということを側面から見せてくれる作品もあり、こちらもおもしろかったです。) 透き通った綺麗な金魚はもちろん美しいのですが、継いだ陶器の中に変色した水や落ち葉、死んだ虫などが描かれた作品が何点かあり、その作品群がまるで日本画を見ているかのようでとても素敵でした。
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児玉幸子 ―― 磁性流体彫刻とメディアアートのデザイン展

児玉幸子 ―― 磁性流体彫刻とメディアアートのデザイン展

調布市文化会館たづくり展示室 [東京都]
2016年08月06日2016年09月19日
「磁性流体」を使った作品があるということで見に行ってきました。アーティストの児玉幸子さんは電気通信大学のメディアアート&デザインの先生でいらっしゃるそうです。 磁性流体の実物を見るのははじめてでしたが、液体が変幻自在に動き回るのが不思議で、なんだか生き物のようでした。
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森本美由紀 展

森本美由紀 展

竹久夢二美術館 [東京都]
2015年07月03日2015年09月23日
>Futurismoさん こちら、昨年の展覧会の情報ですのでご注意ください>_<(ご承知の上だったらすみません… 私も森本美由紀さんのイラスト大好きです。)
「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」 展

「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」 展

NTTインターコミュニケーション・センター (ICC) [東京都]
2016年05月28日2017年03月12日
有名な作品から最新の作品まで、様々なメディアアートを紹介してくれるICCの「オープンスペース」展。今年も面白い作品が多く展示されていました! 藤井直敬さんのSR(代替現実)作品「The Mirror」は今年のMediaAmbitionTokyoでも展示されていたものですが、で見たときよりも映像がキレイになってて現実と映像の切れ目がより曖昧になってるようでした。自分が舞台の中心に立って、その周りでパフォーマンスが繰り広げられるような体験は、今後どんな広がりが見られるのかとても楽しみです。 また、津田道子さんの「あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう。」は、身近な機材で構成しながらも、とても精密に構成することで、同様に現実と映像の境が曖昧していてとても面白かったです。 赤松音呂さんの「チジキンクツ」という作品は、”霧箱”の中に入りこんだ気分になるような作品で、人工的なのに自然を感じさせたり、小さな音なのに空間の広がりを感じられるのがとても奥行きのある作品でした。(※ ”霧箱”というのはイメージで、宇宙線を検知する作品ではないです…) ”最新の技術”ばかりではなくとも、発想の転換で普段とは違った見え方・考え方をあたえてくれる、刺激的な展覧会でした。
メアリー・カサット 展

メアリー・カサット 展

横浜美術館 [神奈川県]
2016年06月25日2016年09月11日
メアリー・カサットの作品はこの展覧会ではじめて拝見しましたが、光にあふれた母子像と「あふれる愛とエレガンス」というキャッチコピーからは想像もつかないくらいアグレッシブで自立した女性で驚きました。生涯独身で子どももいなかった、というのも意外です。 そんなカサットがなぜ多くの母子像を描いたのか、子どものいない私には不思議でしたが、カサットの作品には手仕事をする女性や、”理想”とは違ったリアルさを感じる母子像がモチーフとして多く描かれていて、ひょっとしたら働く女性像のひとつとして、敬意を持って母子像を描いていたのかもしれないと感じました。 ちなみに、油彩やパステル画の明るく色彩にあふれた画面×母子像のモチーフは個人的には苦手でしたが、シンプルな線と色で構成され描きこまれていない部分を見る人に想像させるような版画は魅力的でした。版画作品を見たドガに「女がこんなに上手に線をひけるのは許せない」と言わしめたというエピソードも印象的でした。
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しりあがり寿の現代美術 回・転・展

しりあがり寿の現代美術 回・転・展

練馬区立美術館 [東京都]
2016年07月03日2016年09月04日
「やかんを回したら芸術か?」と、クリストや赤瀬川原平の梱包作品を引き合いにだして聞かれたら、うーん…?と考えてしまいそうですが、実際の作品を見ると、そんなのお構いなしに思わず笑ってしまうような作品であり、一方で皮肉とも捉えられるような、面白い展示方法でした。映像作品の見せ方もはじめて見るような展示方法で驚いてしまいました。 入り口から出口まで、(あんなものから、こんなものまで…!?)いろいろなものが回転していましたが、最後の作品が特に驚きでした。 ちなみに、カタログには、展覧会では展示されていなかった漫画やインスタレーション作品の構想イラスト、椹木野衣さんや会田誠さんの寄稿文まであって読み応えがありました。
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土木展

土木展

21_21 DESIGN SIGHT [東京都]
2016年06月24日2016年09月25日
つくるひと、つくられたもの、つくる方法…様々な視点から土木を見ることができる面白い展覧会でした。 特に面白かったのは、ドローイングアンドマニュアルの土木工事の音と映像で「ボレロ」を奏でる「土木オーケストラ」。小さな作業(音)の繰り返しから壮大な構造物(曲)をつくりあげる、「ボレロ」の音楽と映像と「土木」のリンクが素晴らしい作品でした。 また、複雑な渋谷駅構内の模型も面白かったです。いつも歩いてる地下通路の真上を渋谷川が流れていたのか!とか、こんなところに階段あったっけ?とか、よく通っていても知らなかったこといっぱいでした。こんな複雑な構造物、よく作ったなぁ…と、途方も無い気分にもなります。 「土木」というと、トンネルや橋のような”構造物をつくる”ことと考えてしまっていましたが、ライゾマティクスの作品では、”都市計画”や”調査”も土木の仕事のひとつなんだなぁというところに意識が向けられたのも良かったです。 体験型の作品もあり、夏休みに親子で行くのにもよい展示かもしれません。
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ジブリの大博覧会 - ナウシカから最新作『レッドタートル』まで -

ジブリの大博覧会 - ナウシカから最新作『レッドタートル』まで -

六本木ヒルズ 東京スカイビュー [東京都]
2016年07月07日2016年09月11日
ジブリの30年を振り返る展覧会です。過去の映画のポスター(ひとつの映画に何種類もあるんですね!)や、たくさんの資料(とくに、キャッチコピーを決めるまでの糸井重里さんとの往復書簡など)があり、興味深かったです。 特に面白かったのは「空飛ぶ機械達展」のコーナー。ジブリの世界観の「空を飛ぶ船」が、地上から飛び立つ様子がミニチュアで表現されています! 東京シティビュー展望台の眺めの中に、ジブリ作品中の空を飛ぶ機械たちのパネルが浮かんで見えるのも面白いし、飛行機の歴史もジブリ作品と合わせて紹介されていたのも良かったです。 ちなみに、週末の夕方にいって「60分待ち」の表示がありましたが、チケットがあれば並ばずに入場できました。
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「生きるアート 折元立身」展

「生きるアート 折元立身」展

川崎市市民ミュージアム [神奈川県]
2016年04月29日2016年07月03日
折本立身さんの作品は、”パン人間”のようなパフォーマンスしか知らなかったのですが、ドローイング・立体・アーカイブなど、作品の幅広さにまず驚きました。特に、躍動感あふれるドローイングの数々が圧巻です。 「アート・ママ」のシリーズが展示の中心になっていますが、motoyotさんが詳しく書いてくださっているように、介護に多くの時間を費やす日常を美化するのではなく、愛情も葛藤も、ユーモアを交えて描きだされていました。それらの作品が新聞などで取り上げられたものを見ることで、「わたしは有名人」と言って母親が元気になる、というエピソードも興味深かったです。 一方で、とりわけ印象的だったのは「処刑」のパフォーマンスでした。決して作品に暴力が含まれるわけではないのですが、”タブーなもの見たさ”のような感覚でパフォーマンスからついつい目が離せなくなってしまうのが、横浜トリエンナーレ2014の「焚書パフォーマンス」を見ている時にも似た、違和感や自分の中にある怖さを感じさせる作品でした。 ユーモラスでありつつも、見た後には複雑なな感情が入り混じる展覧会でした。
門田光雅「Slide」展

門田光雅「Slide」展

EARTH+ gallery [東京都]
2016年06月04日2016年06月26日
はじめは大胆に絵の具を分厚く塗った作品の展示のように見えました。でも近づいてよく見ると、鳥の羽根や水の流れといった自然の風景を思い浮かべるような多様な色で構成されていて、緻密に計算して描かれた作品のように見えてきました。 見る角度によって色味が変わる部分があったり、絵の具がとても滑らかで柔らかい曲面に整えられていたり、絵画のようで半分彫刻のようでもある作品が並ぶ、素敵な展覧会でした。 「光波:視覚」を開催中の、gallery COEXIST TOKYOの1階にあるギャラリーなので立ち寄ったのですがとても素敵な作品で見ることができてよかったです。
光波:視覚

光波:視覚

coexist-tokyo [東京都]
2016年06月04日2016年07月03日
「視覚」をテーマにした展覧会で、錯視やゾートロープもあり科学館のような雰囲気もある展示でした。 その中で、特にクワクボリョウタさんの”光”を使った展示が面白かったです。光と動きを組み合わせる発想も面白く、そして緻密で素敵な作品でした。(写真はクワクボさんの作品です。)足立喜一朗さんの作品も、装置そのものから予想するのとは違った光を見せていて面白かったです。ギャラリーの方がとても丁寧に説明してくださったのもうれしい展示でした。
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八木良太 「メタ考古学」

八木良太 「メタ考古学」

SNAC / 無人島プロダクション [東京都]
2016年05月21日2016年06月26日
「考古学」がテーマということで、はじめは、”音”を扱った作品の多い八木良太さんらしくない作品のようにも感じられました。 でも作品を見ていると、見えないところ・聞こえないところから形や音を”発掘”していく…というのが、今までの作品と繋がってくるように感じられてきました。自分が動かないと作品が見えて・聞こえてこないというのもなんだか面白い展示でした。(作品を”見る”のがなかなか難しい作品でした…^_^; ) テレビの砂嵐をつかった作品、色盲の検査を意味をひっくり返して見せる作品が面白かったです。
はじめての真空展 − お弁当から宇宙まで

はじめての真空展 − お弁当から宇宙まで

東京大学生産技術研究所S棟1階ギャラリー [東京都]
2016年06月01日2016年06月11日
タイトルの”はじめての真空”のとおり、”真空”ってどんな状態?”真空”ってどんな場所につかわれているの?といった内容を簡単に幅広い角度から見せてくれる展覧会です。 例えば、お弁当に入っている醤油ケースやフリーズドライなどの身近な”真空”から、昨年ノーベル賞で話題になったスーパーカミオカンデや、サイクロトロンといった技術に使われている”真空”、さらには”真空”の機能だけではなく、真空ポンプの中身の形状の美しさまで…本当に幅広い視点で”真空”観る展覧会でした。 会場には、"チタンの製造には真空状態が使われる”といったところに着目して、チタンを使った荒牧悠さんの作品も展示されていたのが印象的でした。シンプルな構造ながら、ユニークな動きと、刻々と形をかえていく様子にいつまでも見入ってしまいます。 真空について、”深く知る”というよりも、こんなところでも使われているんだなぁ!と、面白く知ることができる、まるで科学館のような展覧会でした。 なお、グラフィックは岡本健さん、会場デザインはKaz Yonedaさん、音楽は松井敬治さんです。 6/11(土)で終了ですが、2016年7月13日(水)〜7月23日(土)にはほぼ同じ内容でもう一度展示されるそうです。 ※写真などをブログに載せています。 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/79bf897a9ed06e07c6a1760e1d0bc6e8
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明和電機 「ナンセンスマシーン展 in 大阪」

明和電機 「ナンセンスマシーン展 in 大阪」

グランフロント大阪 ナレッジキャピタル [大阪府]
2016年06月10日2016年06月26日
今年はじめの上海展で発表された作品も公開されるということで今から楽しみです! 前売り券がサイン入り!だったり、展覧会中のライヴチケットがイラスト入りの絵葉書、というのも嬉しい^^ https://maywadenki.stores.jp/
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MAKING MAKE プロトタイプの制作絵巻

MAKING MAKE プロトタイプの制作絵巻

東京大学生産技術研究所S棟1階ギャラリー [東京都]
2016年06月01日2016年06月11日
追いかけるといも虫のような動きで逃げる箱、多足動物のように歩く構造体、同じ素材で作っているのに柔らかくも硬くもなる構造物…そんな見たことがないモノたちが生まれる過程を見ることができる、ちょっと変わった展覧会です。 工業デザイナーで東京大学教授の山中俊治先生と、その研究室の学生や卒業生の作品が”できるまで”が、絵巻物風に紹介されています。 作品そのものもとてもユニークで面白いのですが、それが作品が形になるまでの試行錯誤の様子を見られる機会はなかなか珍しいんじゃないかなぁと思います。試作の後、初期の構想とは全くちがった形に変わっていったりするのが面白かったです。頭の中で考え続けるよりも、まず一度形にしてみることが大切だということが伝わってきます。 ”デザイン”というと、”目で見た美しさ”の部分を思わずイメージしてしまいがちですが、見た目はもちろん、新しい価値とか体験とか、動きとか…色々なものが設計されていて、”デザイン”の意味の広さを感じることができる展覧会でした。 ブログに写真などを載せています http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/8ea94ab37997c5b618489d7010cc85
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森村泰昌:自画像の美術史 - 『私』と『わたし』が出会うとき

森村泰昌:自画像の美術史 - 『私』と『わたし』が出会うとき

国立国際美術館 [大阪府]
2016年04月05日2016年06月19日
この展覧会見たさに大阪まで行ってきました。 有名な絵画をモチーフに、自身が化粧をして作品になりきる作品で有名な森村泰昌さんですが、今回の展覧会では「画家の自画像」に着目した作品を多く展示されています。有名なゴッホの肖像(約30年前の森村さん初のセルフポートレート作品)をはじめて発表した際のグループ展を再現した部屋もあります。 西洋美術史はあまりくわしくありませんが、それでも森村さんの解説ではさりげない説明が入れられていたりして、楽しく観ることができました。 今回、森村さん初という70分の長編映像作品も展示されています。写真の展示室を一周したあとにこの映像作品を見て、もう一度写真の展示室に戻ると…なんだか、1回目に見たときとセルフポートレート作品の見え方が違ってくるのが驚きでした。 国立国際美術館から30分ほどの場所にある名村造船所跡地で期間限定で公開されている「森村泰昌アナザーミュージアム」( http://nam04-34.jp/vol05_2.html )では、森村さんの作品のセットや背景画、メイキング映像などが見られて、展覧会を見た後に立ち寄ると”あの作品はこんな風につくられていたのか!”という驚きがあり面白かったです。(次回は2016年6月10日(土)・11日(日)・12日(月)) 「私」と「わたし」、「観ること」と「観られること」、そんな感覚を揺さぶられるとても面白い展覧会でした。 ブログに写真と感想を載せています。 「その人に”なりきれ”ば気持ちもわかる? ー「森村泰昌:自画像の美術史」 @国立国際美術館」 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/909a9929e72e8c42a42e778e69d9ca5a
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生き物に学び、くらしに活かす ―博物館とバイオミメティクス

生き物に学び、くらしに活かす ―博物館とバイオミメティクス

国立科学博物館 [東京都]
2016年04月19日2016年06月12日
生き物を模倣して、さまざまな製品に活かされている技術を紹介する展示です。 構造色やモスアイのような微細な構造の話から、くじらのヒレの形状やはばたき機まで、幅広く取り上げられていて面白かったです! ほぼ全展示を網羅したカタログが無料でもらえるのも嬉しいです(^^) いいなぁと思ったのは、生物を真似た製品と並べて科博の標本や剥製を見せてくれているところです。例えば「反射防止の機能をもつトンボの羽」とか「水中でも機能するタコの吸盤の構造」とか「鳥の羽の鮮やかな青」とか、生きてこそいませんが、本物の構造や色を間近で見られるのは、本で読むよりもよりもずっとわかりやすいです。 1部屋の展示でしたが面白かったです。 特別展「恐竜展」も開催中ですが、こちらのバイオミメティクス展は常設展の料金で見られますよ。
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青崎伸孝 「Chocolate Composition」

青崎伸孝 「Chocolate Composition」

UTRECHT / NOW IDeA [東京都]
2016年05月10日2016年05月22日
こちらはすでに終了してしまいましたが、statementsでの個展( https://artue.jp/events/11199 )と同時開催されていた青崎伸孝さんの個展です。 展示されている作品は、なんと本物のチョコレート!アーティストの指示に従って展示されていますが、作られてからの時間や展示される環境によって少しずつ姿を変え、パッケージのアルミ箔がチョコレートに追従するようになったり、チョコレートが丸みを帯びてきたり… 青崎さんは、工業製品の同じようなチョコレートも、ひとつひとつが違った賞味期限をもち、違った出身地であるという個性を持っていることに興味を持って制作されたそうです。 作品を購入されたひとによっては、冷蔵庫で保管されている方もいらっしゃるとか。時間がたったとき、持ち主によって作品がどう変化しているのか見比べてみたいですね。 細工のない、チョコレートそのままなのに、なんだか抽象画のように見えてきてしまうのも面白いなと思いました。 展覧会は終わってしまいましたが、会場ではまだこちらの作品のスペシャルエディションを販売されているそうです。
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青崎伸孝 | at the moment

青崎伸孝 | at the moment

statements [東京都]
2016年05月14日2016年06月26日
わたしにとっては、今年に入って最も刺激的な展覧会でした。 コンセプチュアルな作品なのでぱっと見はただの工業製品や、ひょっとしたらそのままゴミとして捨てられてしまいそうなモノなのですが、説明を聞いた瞬間に目の前のモノの見え方が一気に変わります。 特に印象的だったのが、展覧会のメインビジュアルにもなっている「Value_Added #240950」という作品。内容は伏せますが、普段当たり前だと思っているシステムの隙をつき、この缶がぼろぼろになっていくほど価値が上がっていくようにも感じられる、面白い作品でした。 作者の青崎さんは、10年以上ニューヨークに滞在されていて、ニューヨークという場所が、時間と場所がすぐにお金に換算される感覚が強いとおっしゃっていました。 こちらの個展の作品も、普段疑問に思わない工業製品の価値、時間の価値、そして、個人個人の価値観について、考え直させられる展覧会でした。 小さなギャラリーの展示ですが、とてもオススメです。
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