PLAstica さんのコメント

生誕300年記念 若冲展

生誕300年記念 若冲展

東京都美術館 [東京都]
2016年04月22日2016年05月24日
終了まで残り1週間を切ってしまいましたが、今週は平日でも4〜5時間の大行列ができていると話題になっていますね…あまりの行列に看護師さんの巡回や給水所の設置もはじまったとか… http://www.art-annual.jp/news-exhibition/news/59266/  今週末に行かれる方は熱中症対策などお気をつけてください>_< 若冲展のtwitterで待ち時間なども示されています→ https://twitter.com/jakuchu_300
椿会展2016-初心-

椿会展2016-初心-

資生堂ギャラリー [東京都]
2016年04月28日2016年06月19日
故・赤瀬川原平さん、畠山直哉さん、内藤礼さん、伊藤存さん、青木陵子さん、島地保武さんの6名によるグループ展です。有名なアーティストさんばかりなので、多くの人が訪れていましたが、それでも会場にはとても静かで穏やかな良い空気が流れているように感じました。 赤瀬川原平さんのシュールなイラストや、内藤礼さんの静かにじっと目を凝らして見るような絵画と彫刻、ゆっくりと作品との距離をはかるような青木陵子さんの作品など、どれも穏やかに気持ち良く見られる素敵な作品でしたが、特に印象に残ったのは伊藤存さんの「みえない土地」というアニメーション作品でした。”銀座周辺で行った生き物調査”をもとに作成したアニメーションなのだそうですが、身近な生き物から人間まで次々と姿を変えていくアニメーションには何周も見入ってしまいました。 にぎやかな銀座の中で、せわしい日常を忘れ心が潤うような展覧会でした。
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ggg30周年記念展 明日に架ける橋 gggポスター1986-2016

ggg30周年記念展 明日に架ける橋 gggポスター1986-2016

ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg) [東京都]
2016年04月15日2016年05月28日
リニューアルオープンしたggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)での最初の展覧会です。1986年から現在まで30年にわたるgggでの展覧会のポスターが展示されています。 会場に足を踏み入れてびっくり。360枚にもおよぶポスターがまるで森のように立体的に配置され、圧倒されます。また、30年分のポスターでありながら、”懐かしい”という感じがするものはあっても、”古い”とは感じられないところにはびっくりしました。 デザインには詳しくはないのですが、それでも印刷の方法や紙の種類などが普通目にするものとは違う実験的なものもあり、とても面白く観ることができました。 なお、会場2階にはゆったりとしたアーカイブルームが新設されていました。次回伺う際には、ゆっくりとこちらで過去の作品を拝見してみたいなと思いました。
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GAME ON - ゲームってなんでおもしろい? -

GAME ON - ゲームってなんでおもしろい? -

日本科学未来館 [東京都]
2016年03月02日2016年05月30日
アーケードゲームから家庭用ゲーム機まで、懐かしいゲーム機から最新のゲーム機までが展示されています。それだけでなく、そのほとんどのゲームが無料でプレイ可能!というのが嬉しいです。 わたしはそれほどゲーム好きなわけではないのですが、それでも「パラッパラッパー」や「DDR」などの懐かしいゲームや、車種によるハンドルの重さや加速がリアルな「グランツーリスモ」など、とても楽しんで遊ぶことができ、期間中にもう一回行きたいなぁ…と思っています。 「マインクラフト」や「プレイステーションVR」は整理券制で配布が終了してしまっていましたが、人がプレイしているのを見ているだけでも面白かったです。 びっくりしたのが、ゲームの筐体が「個人蔵」のものが結構あるのに、そんな貴重な筐体で自由に遊ばせてくれるところです!一日フルで稼働し続ける過酷な環境だと思うのに…オーナーさん素敵ですね。こういった筐体の保存も、大切なことなんだなぁと気付く展覧会でした。
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小泉明郎展「空気」

小泉明郎展「空気」

SNAC / 無人島プロダクション [東京都]
2016年04月29日2016年05月15日
東京都現代美術館の「キセイノセイキ」展で、「空気」というキャプションだけが置かれた不思議な作品があり、不思議に思っていました。それが「自主規制」で出展を見合わせた作品だったのだと今回の展示の告知で知り、再び清澄白河までいってきました。 作品の内容に言及するのは避けますが、これは確かに美術館に展示するのは難しいかも… と思ってしまう内容。 yokoさんも書かれているのと同じく、私も小泉さんの作品を初めて見たときには不快な気持ちでいっぱいになりました。それは、無意識のうちにタブーだと考えてしまうようなテーマに踏み込んでいってしまうからのような気がします。 会場には今回の「キセイノセイキ」展での自主規制に至った経緯が書かれた文書がありました。「キセイノセイキ」展を見ながら、規制のラインをひくことって本当に難しいことだと感じたのですが、タブーに触れるような表現の多い小泉さんの作品には、小泉さん自身が明確な自主規制のラインを引いて制作されていることを知り、驚きました。 東京都現代美術館の近くにあるので、「キセイノセイキ」展と併せてご覧ください。
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「富士ゼロックス版画コレクション×横浜美術館 複製技術と美術家たち - ピカソからウォーホルまで 」 展

「富士ゼロックス版画コレクション×横浜美術館 複製技術と美術家たち - ピカソからウォーホルまで 」 展

横浜美術館 [神奈川県]
2016年04月23日2016年06月05日
写真や版画、コピーなどの「複製技術」に注目した展覧会です。1830年代の「写真」技術の登場から始まり、ピカソ、マティス、カンディンスキー、エルンスト、デュシャン、ウォーホル、ドナルド・ジャッド…と、著名なアーティストの版画・絵画・彫刻・アーティストブック…といった多様な作品が並びます。 「複製技術」を軸とした展覧会ですが、”複製品”が並ぶのではなく、写真などの複製技術の誕生によってアートがどのように変わってきたのか?をテーマに、多様なメディアの作品に触れられるのが面白いです。 1点の大きな目玉の作品があるわけではないのですが、エルンストのコラージュの原本や、油彩画、デュシャンの大ガラスのマルチプルやカラー版画などの貴重な作品が多く、また作品数も400点を超え見応えのある展示でした。 6月5日までとあと一ヶ月をきりましたが、オススメしたい展覧会です。 ブログに詳しい感想を書きました。 「”複製”から生まれる新しい”見えかた” ー「複製技術と美術家たち」展 @横浜美術館」 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/244e5c39b0fce62913bdd385be1eabef
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d mart 47 - 47都道府県のご当地ものコンビニ -

d mart 47 - 47都道府県のご当地ものコンビニ -

渋谷ヒカリエ 8/ d47 MUSEUM [東京都]
2016年04月28日2016年06月19日
21_21 DESIGN SIGHTの「雑貨展」では、”手軽に買えていつでも捨てられる”ような中古品を集めたコンビニ(d mart used「D&DEPARTMENT PROJECTが考えるコンビニエンスストア)を展示されているナガオカケンメイさん(D&DEPARTMENT PROJECT)ですが、こちらはその対になるような展示です。展示といっても、そこに置かれているものは全て購入可能なのが嬉しいです。 実際のコンビニを模して、その商品を「その土地らしさ」「ロングライフデザイン」を軸とした商品に置き換える試みですが、”いかにも”といった感じの手作り品や伝統工芸品が置かれているわけではなく、地元で愛されているブランドや、旅行先で買って”これは美味しかったなぁ”と感じた食品、また、ご当地感がなくても定番で長い間使われて続けている房具類などが扱われていました。 ちょっと意外だったのが、D&DEPARTMENTで売られている商品はスーパーで買うものと比べるとちょっと高いなぁ…と普段感じていたのですが、コンビニの形態で販売されているとあまり”高い”と感じなくなることです。 普段、自分が本当に”いいなぁ”と感じる商品ではなく、”これでいいや”という間に合わせでどれだけのものを買っているのか?ということを考え直すきっかけになりました。 とはいえ、とにかく各地の美味しそうなものや、地元の懐かしい食品、おしゃれな雑貨を眺めているとそれだけで楽しく、家に帰って買ったものを食べるのも楽しみな展示です^_^ なお、DRAWING AND MANUALによるオリジナルテーマソングも作られ、ラジオのように店内で流されているのも本当のコンビニのような雰囲気が出ていて面白かったです。
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2016年 NHK大河ドラマ特別展 真田丸

2016年 NHK大河ドラマ特別展 真田丸

東京都江戸東京博物館 [東京都]
2016年04月29日2016年06月19日
人気のある大河ドラマなので混雑を心配していましたが、土曜の昼でも空いていて、ゆったりと見ることができました。展示替えがありますが、後半の方が目ぼしい展示が多いためかもしれません。(あと、東京展よりも、大阪や上田の巡回展のほうが目ぼしい展示が多いのかもしれません。) 現存する資料が少ないということもあってか書状の展示が多く感じられ、知見のない私はモノを見るというよりもひたすらキャプションを読んでいた気がします。キャプションが多く、真田一族の流れはとてもよく理解することができました。 面白かったのは、陣形が詳細に描写された「川中島合戦図屏風」と、物語が展開されていく「関ヶ原合戦絵巻」でした。(ちなみに屏風はいずれも前後期で右隻・左隻に分けて展示されるようでした。) ちょっと残念だったのは、「大坂夏の陣図屏風」。複製なのはよいのですがとにかく見づらかったです… この展示を見る数日前にこの屏風の原本を大阪城で拝見したのですが、そちらではそこに描かれている多様な人物や場面を詳細に解説してくれていて、その後実物で見られる細かい描写が面白かっただけに、描写の説明もなく、細部を見ることもできない展示だったのはもったいなく感じました。 (その他の屏風や絵巻も、”どんな場面なのか?””描かれているのが誰か?”といった細かい解説はほとんどないんですよね… そこまで歴史に詳しくない私にはちょっと難しかったです…) 音声ガイドは草刈正雄さん。展示のキャプション+αの解説で聞きやすかったです。
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「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」

「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」

東京都現代美術館 [東京都]
2015年07月18日2015年10月12日
2015年の夏に行われた展覧会ですが、今年3月に記録集が刊行され、現在、東京都現代美術館で無料配布されています! http://www.mot-art-museum.jp/news/2016/03/post-123.html 半年経って記録集が刊行されたことも驚きですが、100ページを超えるフルカラーの図版を無料でいただけるのにも驚きました。 展覧会開催時は大人は見ることができなかった岡崎乾二郎さんの「はじまるよ、びじゅつかん」の作品や資料も掲載されています。 キュレーターの藪前知子さんや崔敬華さんの振り返りのエッセイなども収録されていますが、この展覧会(とりわけ岡崎幹二郎さんの作品)が壮大でチャレンジングな展示だったということを素人ながらも伺い知ることができます。 5月29日までの受付ということです。(予定部数がなくなり次第配布終了だそうなのでもうなくなっていたらすみません…)
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MOTアニュアル2016 キセイノセイキ

MOTアニュアル2016 キセイノセイキ

東京都現代美術館 [東京都]
2016年03月05日2016年05月29日
見た直後に心地よい気分になれる展覧会ではありませんが、作品が心にひっかかって、家に帰ってからも1週間後にも作品を思い返しては考えてしまうような展覧会です。現在の美術館の制度をはじめとした既製の制度や、さまざまな規制に対する批判を含んだ展示で、これを公立の美術館で開催することに驚いてしまうような内容でした。 「規制」がひとつのテーマとなっていますが、決してアーティストの表現の自由を追求するような展示ではなくて、私たちの身の回りにある様々な「規制」がどのようにできて、私たちにどんな影響を及ぼしているのか?ということを考えさせる展示であるように感じました。 私が個人的にこの展覧会で感じたのは、自分たちが考え方の違う他人を許容できないために規制が増えていき、それによって自分たち自身の知る機会を狭めてしまうような窮屈さでした。 とりわけ印象的だったのは、藤井光さんの「爆撃の記録」とそれに続く小泉明郎さんの「オーラル・ヒストリー」、そして、横田徹さんの「WAR(不完全版)」といった戦争に関する作品でした。個人的にはあまりに衝撃的な映像をTVで放映してほしくないし、規制なんて撤廃すべきだとは思えませんが、”自主規制”によって情報にアクセスしたい人もアクセスできない状況が生まれていないか?ということを考えさせられました。 それにしても今回の展示には「本展示には一部暴力的な表現が含まれています」とか、「主観的な歴史観や差別表現が含まれています」と注意書きが本当に多かったです。これを「自主規制」ととるか「見る人への思いやり」ととるか、そんなこと1つを考えても「規制」の線引きは難しいことだと感じてしまいます。 なお、今回の展示の中で「自主規制」によってキャプションのみの展示となった小泉明郎さんの「空気」という作品は、5月15日(日)までは都現美と同じ清澄白河にある無人島プロダクションで拝見することができるそうです。 http://www.mujin-to.com/press/koizumi_2016_air.htm ********** ブログにも写真入りで感想を書いています。 「規制しているのはだれ? 「キセイノセイキ」@東京都現代美術館」 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/0768dc276c9a1d87d40dcfda7286fab9
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コレクション・オンゴーイング

コレクション・オンゴーイング

東京都現代美術館 [東京都]
2016年03月05日2016年05月29日
東京都現代美術館、長期休館前の最後のコレクション展ということで、とても有名な作品や、貴重な作品を一挙に見ることができました!なんというか、自分が上京して初めて東京都現代美術館の展示を見たときの驚きと感動を思い出させてくれるようなコレクション展でした。 先期の展示から続いての大友良英+青山泰知+伊藤隆之による、アトリウムでの目にも耳にも楽しい作品「Without Records」に続き、アンディ・ウォーホルやデイヴィッド・ホックニーらのユニークな作品、そして草間彌生(1950年代の作品!)、李禹煥らの鉛筆と紙による作品など、なかなかお目にかかれない「紙の上の作品、紙による作品」も見ることができます。 豊嶋康子さんを特集した展示室は、都現美のコレクション作品を用いた作家さんご本人によるインスタレーションになっています。(こちらの展示室は撮影OKでした。)ぐねぐねと曲がった定規や、使えない箇所が削られた赤青鉛筆、一般的な”修復”のイメージとは逆の発想で修復されたお椀など、日常見慣れた道具が普通とは違った面白い形で作品化されています。 個人的には、今回初見だった太田三郎さんの「Seed Project」がとても良かったです。切手のようなイメージで紙の中に様々な植物の種子が閉じ込められた作品です。見た目の美しさはもちろん、「子孫を残す」という本来の役割から隔離されてしまった種子と、「手紙を送る」という本来の役割の意味をなくして、眺めて楽しむために使われる記念切手のイメージ(でも、どちらも所有した人の意思ひとつで本来の役割を果たすことができるもの、というイメージ)がつながってくるのがとても面白く美しい作品でした。 100分待ちを超える「ピクサー展」の混雑に比べて、こちらはゆったりと見られました。企画展のチケットでも入れる展示です。目で楽しめる作品が多い展覧会だったので、企画展目的で来られた方々にもぜひみていただきたいなぁと思う展示でした。
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生誕300年記念 若冲展

生誕300年記念 若冲展

東京都美術館 [東京都]
2016年04月22日2016年05月24日
最初の週の週末の午後で10分待ち程度で入れました。 釈迦三尊像と動植綵絵30幅を円環状に並べた展示室は圧巻です!遠くから見たときの鮮やかな色彩も印象的だし、近くで見ると緻密な筆使いに引き込まれました。 その筆使いを近くで見たいし、細部にまで見入ってしまうので展示室はぎゅうぎゅうでかなり疲れましたが…(オペラグラスを持っている方も多かったです。作品によってはガラスケースから作品までの距離が離れたものもあるので、持っていくとより楽しめそうですね。) 緻密な描写の動物と大胆な筆使いの背景とか、写実的な描写とデザイン的な画面構成とか、漫画のようにはっきりとした輪郭線と濃淡だけでの表現とか、鮮やかな色使いと絹地の色を活かした表現とか… 正反対に思えるような表現がひとつの画面の中に共存しているのには本当に驚きました。本物を見ないと気づかないことも多いですね。 春に開催されていた森美術館の村上隆展の後の、このタイミングで見られたのも良かったなぁと思います。思わず、村上隆さんの作品のモチーフや構図、色使いと頭の中で比較しながら見てしまったりもしました。 なお、展示室には技法などの説明はほとんどないので、音声ガイドor予習してから見るのが良さそうでした。(音声ガイドはあまり聴きやすい構成ではなかったのですが…)図録は¥3,000で分厚くて綺麗だったのでお得感がありました。でも、目の前で見た本物がすごすぎて、展覧会見た後だと逆に欲しくなくなってしまうのが不思議でした。 とても見ごたえのある展覧会ですが、5月24日(火)までと会期が短いので、どうぞお見逃しなく! ※展示室外の無料ゾーンでは、TeamLab.の「Nirvana」を見ることができます!TeamLab.展の時のような大画面ではありませんが、作品全体が俯瞰できて良いです。
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山口晃 「馬鑑(うまかがみ)」

山口晃 「馬鑑(うまかがみ)」

馬の博物館 [神奈川県]
2016年03月26日2016年05月29日
予想していた以上に面白い展覧会でした! というのもこの展覧会、美術館でなくて博物館(しかもはじめて名前を聞く博物館)、入場料も200円と大変手頃だったのであまり大きな展示ではないのかなぁ…なんて思っていたのです。 実際に伺ってみると、大きな美術館と比べれば作品数は多くはないのですが、山口晃さんの作品の中でも「馬」が登場する作品に注目して1990年代から現在までの作品を並べ、なおかつこちらの博物館所蔵の馬の登場する屏風(桃山〜江戸時代のもの)や馬頭観音像、さらには馬の骨までを併せて展示する、というとてもユニークな企画で楽しめる展示でした。 桃山〜江戸時代の古い屏風も山口晃さんの作品のように、非常に精緻な描写のものもあれば、とてもゆるいのに味のあるものまで様々なのが面白かったです。それにしても、山口晃さんの空間の捉え方は本当に面白かったです。ひとつの平面に様々な角度・距離から捉えた像が集まっているのに、なんだかあまり違和感なく見られてしまって… 山口さんの空間の捉え方を、こちらも現在とは違った感覚で空間を捉えている古い屏風絵などと比較して見られるのも面白いなぁと思いました。 なお、会場内には「曲がり家」という、古い家を移築した部屋もありました。 ここは常設展なのかな?と思いながら入ってみたのですが…置かれているものもキャプションもなんだか変!なんだこれは?!と笑っていたら、これも山口晃さんによるインスタレーション作品だったんですね。ユーモアたっぷりです。 ちなみに、今回の展覧会では「約12年ぶりとなる「厩圖(うまやず)」の新作を披露!」ということだったのですが… 4月末発売という図録には果たして間に合うのでしょうか?! 別の展示室では「坂の上の雲」をテーマにした挿絵風の作品も多数見ることができ、こちらも魅力的でした。 その他、「馬の博物館」の常設展として、馬の進化の過程や家畜としての歴史を紹介する展示もあり、こちらも楽しく見ることができました。(こちらのゾーンは撮影も可能です。) 戦前、競馬場として使われていたというこちらの博物館、花がたくさんの広大な広場もあり今の季節のお散歩にもちょうど良い場所でした。5月29日(日)までなので、気候のよいこの季節、散策と併せて楽しめそうです。 ※ブログには撮影可能ゾーンの写真も載せています。 馬(うま)鑑(かがみ)―山口晃展― @馬の博物館(山手) http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/d4280138eada80f22df2eb28782cfec8
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荒牧悠「食〜物」

荒牧悠「食〜物」

HAGISO [東京都]
2016年04月05日2016年04月24日
角砂糖と発泡スチロールの梱包材、チョコレートスナックと茶色いヘアゴムなど、その小物だけ見たら「美味しそう」なんて発想しないものも、食べ物と並べて展示すると意外な外見の類似に「美味しそう!」って思えてしまうのが不思議でした。「食べ物」や「味覚」をテーマにした展示ですが、木やプラスチック、ガラスといった素材そのものの色や質感を見ながら「どんな味かなぁ?」と、頭の中でもぐもぐと味見していくような新しい体験でした。 会場では作家さんが割れたおせんべいをチョコレートを使って”金継ぎ”で修復する、という作業をされていました。お茶碗などの”道具を大切にする”というのと、”食べ物を大切にする”という言葉の感覚を同じように扱う、面白い作品でした。とてもお勧めしたい展覧会です。 本日、4/24(日)までですが21:00まで開いてます!
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毛利悠子 「Pleated Image」

毛利悠子 「Pleated Image」

waitingroom [東京都]
2016年04月09日2016年05月15日
森美術館で開催中の「六本木クロッシング」にも出展されている毛利悠子さんですが、こちらは今までに見てきた作品とは少し毛色の違った作品でした。ユニークな仕掛けで会場の環境に影響されながら動きを変えていく作品を見てきましたが、今回はその”動き”をスキャナーで捉えた作品の展覧会でした。 スキャナーの光がゆっくりと動きながらスキャンしていくので、一枚の平面作品の中に時間の軸が入っているのが面白い作品です。 長時間露光で撮影した写真のようでもありますが、動きがRGBの光の筋に分割された線になって現れたりするのが写真とは違う印象を与えていて、一度情報に変化したものが目の前に現れるのが面白く感じられました。 メインビジュアルに使われている蝶々の作品も素敵でしたが、スキャナの天板に書いてある文字を好奇心で読もうと近づくと自分の顔がスキャンされてしまう作品が、なんだか皮肉めいているようで面白かったです。 作品を撮影するためにつくられた装置が、偶発的な動きを繰り返し、その中で3つのスキャナがライトのような効果も与えながらスキャニングを続ける部屋は、インスタレーション作品としてみても面白かったです。 ここでスキャンされた画像はFlickrでも公開されています。( https://www.flickr.com/photos/[email protected]/ )時系列に並べられた画像を見ていると、同じスキャナの画像でも違ったイメージになっていて、会場の環境で作品が変化していく様子に気づくことができました。今までと少しイメージの違う平面作品だけど、これまでの立体作品と同じような偶然性が伝わってきてなんだか面白く感じました。
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久野彩子 「記憶の輪郭」

久野彩子 「記憶の輪郭」

NANATASU GALLERY [東京都]
2016年04月09日2016年04月24日
昨年、アーツ千代田3331でも個展を開催されたばかり( https://artue.jp/events/3055 ) の久野彩子さんの新作展です。 鋳造によって非常に細かい「架空の街」のようなオブジェを制作されている久野彩子さん。これまでに見た作品も細かいパーツの広がりと地下に潜って行くような奥行きが魅力的でしたが、今回の作品は、異素材と組み合わせたり、これまでよりも立体感が増したりと表現の幅が広がっていて、さらに見入ってしまうような作品になっていました。 2種の細かい金属パーツを組み合わせて作った直方体の小さなオブジェが壁一面に展示されていたのですが、その様子がまるで空中都市のようで、作品の内側に存在する都市(実際は空洞ですが…)を思わず想像してしまいました。 金属そのものの細かい造形はもちろん、その細かい造形が作り出す”影”も非常に美しくて魅力的なのですが、今回は新たに透明なアクリルパネルと組み合わせることで、とても柔らかい印象の影が二重像になったり、光の屈折でパネルの外側にももうひとつの街並みのような影を作り出しているのが美しかったです。 作者さんご本人が在廊していらしたのでお話を伺うことができたのですが、これらの作品は、ロウでパーツをつくり、それを石膏で型取りをして中のロウを溶かし、金属を流し込んで冷やした後に型を割って取り出す…という行程でつくるため、ひとつの型で一点しか作ることができず、失敗していたらまたはじめから作り直しなのだそうです。素人からしたら気が遠くなるような作業ですね…(°_°)
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六本木クロッシング2016展: 僕の身体(からだ)、あなたの声

六本木クロッシング2016展: 僕の身体(からだ)、あなたの声

森美術館 (MAM) [東京都]
2016年03月26日2016年07月10日
「六本木クロッシング」は、森美術館が日本のアートシーンを総覧する展覧会として3年に一度開催している展覧会です。 今回は、瞬間的に「面白い!」という作品よりも、一見よくわからないけれども気になって、家に帰ってからもじわじわとその意味を考えさせられるような作品が多いように感じました。 会場に並ぶ作品のテーマは、戦争や沖縄、オリンピックやLGBTといった、よく耳にはするけれども普段の生活とは少し離れているようにはじめは感じられました。 同性カップルの子どもを可視化する、長谷川愛さんの「(不)可能な子供」は、今年のメディア芸術祭で優秀賞を受賞された作品ですが、今回の展示では作品そのものだけでなく、そこから生まれる議論に注目しているのが印象的でした。”同性同士でも子供を産むことができる”という選択肢が増えるのは良いことのように思えたけど、宗教的な理由以外にも「女性が不要になる」「多様性受容文化が脅かされる」といった、自分が想像もしていなかったような様々な反対意見があり、価値観は人によって全く異なる、ということを改めて認識させられました。 韓国の学生たちに太平洋戦争中の日本を演じさせる藤井光さんの「帝国の教育制度」という映像作品は、観ていてよい心地がしないながらも、そのもやもやした感覚はどこからくるのか?ということを考えながら最後まで見入ってしまいました。それは、歴史の授業に対する不信感や、戦時中の教育と変わらない現代の体育の授業への嫌悪感など、自分自身の個人的な体験とつながっているように感じました。 そんな中、毛利悠子さんの「From A」は、タイトルの通り左下にある「A」の文字の仕掛けを起点として、電気や風といった目に見えないものが伝達されることで右上の仕掛けの動きまでつながっていく、「風が吹けば桶屋が儲かる」といった感じのユニークな作品で、少し毛色が違って見えました。 でも一通り展覧会を見た後に、この作品が作品がエントランスに置かれた理由を考えつつ、今回の展覧会で自分が考えたことを思い返してみると、はじめは自分とは少し距離感を感じたテーマも、実は毛利さんの作品のように緩やかな関係性をもって自分の過去の体験と結びつき、考え方をかたち作るもとになっているのかもしれないと感じました。 なお、この展覧会は20分を超える映像作品も多くなかなかのボリュームがあります。(私も全ての映像は見きれず…) 時間に余裕を持って、気になる作品から見ていったほうがよいかもしれません。 全作品写真撮影がが可能、オーディオガイドは無料の貸し出しです。 (写真は、毛利悠子さんの《FromA》。 この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。) ※ その他の作品の感想や写真をブログに載せています。 自分と社会との緩やかなつながりに気づく ー「六本木クロッシング2016」@森美術館。 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/befb3ab6396d7fd93aaf3fc3715728d7
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村上隆のスーパーフラット・コレクション - 蕭白、魯山人からキーファーまで -

村上隆のスーパーフラット・コレクション - 蕭白、魯山人からキーファーまで -

横浜美術館 [神奈川県]
2016年01月30日2016年04月03日
今週末、4/3(日)で終了ですが、4月1日(金)、2日(土)は20時まで(入館は19時30分まで)開館延長されるようです。(同時開催の「荒木悠展 複製神殿」は18時まで)。 http://yokohama.art.museum/special/2015/murakamicollection/news.html#0323-1 会期終了間際は混雑しますが、夜の時間帯は比較的ゆったりと楽しめるかもしれませんね。 公立美術館でこの規模の個人コレクション展はもう見られないかもしれないいうことなので、最後にもう一度行きたいなと思います。
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雑貨展

雑貨展

21_21 DESIGN SIGHT [東京都]
2016年02月26日2016年06月05日
まず、会場にずらりと並ぶ雑貨の数々に圧倒され、「雑貨」という言葉が差ししめすものの幅広さに驚き、「”雑貨”ってなんだっけ?」と改めて考えてしまいます。 展示全体としては、雑貨そのものの魅力に焦点を当てるというよりは、「雑貨」と「ライフスタイル」の関係に強く焦点を当てているように感じました。特に多くの面積を占める「12組による雑貨」という、様々な分野の方々がセレクトした雑貨を見せる作品は、雑貨を通じてその方々の考え方や活動に思いをはせるような作品でした。 「12組による雑貨」では”丁寧につくられた手作りの雑貨”や”大切にされてきた古道具”などが並びますが、その隣で目を引いたのは「d mart used 『D&DEPARTMENT PROJECTが考えるコンビニエンスストア』」( ナガオカケンメイ+D&DEPARTMENT PROJECT)という、身の回りの”不要品”を集めてコンビニのように仕立てたインスタレーションです。”ていねいな雑貨”のようなものに憧れつつも、実際にはこの”コンビニ”にあるような、便利にいつでも手に入り、いつでも捨てることができる、交換可能なたくさんのものに囲まれて生活していることに気づき、自分の価値観は「効率」が最優先になっているのかもしれない、と、どきっとさせられました。 後半は、雑貨そのものに目を向けた展示になっていました。特に面白かったのは青田真也さんの「」という、洗剤やお菓子の箱のような日用品のパッケージにやすりをかけた作品です。商品名が消され、質感も変わったパッケージはまるで彫刻作品のようですが、それでも「あ、あのパッケージだ!」と判別できてしまうほどに刷り込まれていることに驚いてしまいます。 個人的には、もっと「雑貨」そのものに注目した作品が多くても良かったなぁという感じもしましたが、”所有する雑貨”と”所有する人の思想やライフスタイル”の関係に改めて気づき、自分のもつ雑貨に一度目を向けてみようと思えるのが面白い展示だったと思います。 会場は写真撮影が可能です。また、ミュージアムショップでは出店作家さんの雑貨を購入する事もできます。カメラを片手に自分のお気に入りの雑貨や、考え方が近い作家さんを探しに行ってみるのも良いかもしれません。 写真とイラストを交えて、ブログでも紹介しています。 「雑貨」は持ち主をうつす鏡? ー「雑貨展」@21_21 DESIGN SIGHT(六本木) http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/bd6a3f75fefbf7188190b05a8d3d1cdb
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MEDIA AMBITION TOKYO 2016

MEDIA AMBITION TOKYO 2016

六本木ヒルズ [東京都]
2016年02月26日2016年03月21日
最新のテクノロジーカルチャーが”体験”できる、今年で4回目となるイベントです。 ライゾマティクスやWOWのメディアアートの作品から、筋電義手の「handiii」や、人工クモ糸の合成に成功したSpiberの繊維を使った衣服の展示など、幅広い分野のテクノロジーカルチャーが体験できます。 六本木ヒルズをはじめ、アンスティチュ・フランセ東京や寺田倉庫など、様々な会場で展覧会・パフォーマンス・トークなどのイベントが開催されています。 一昨年に東京シティビューで開催された際には、日中には見えづらい作品も多かったのですが(^_^; 今年はプロジェクターなどの光を使った作品の多くが専用の暗室の中で展示されていたので、日中に行っても楽しむことができました。 今年面白かったのは、WOWによる霧を使った3Dディスプレイ作品「Light of Birth」。目の前で3次元の物体(光)が柔らかく姿をかえていく様子が美しかったです。 また、スマホを使ったヘッドマウントディスプレイ”ハコスコ”の開発者藤井直敬さんによる「The Mirror」や、アンスティ チュ・フ ランセ東京で体験出来る「新しいバーチャル・クリエーション」といった、ヘッドマウントディスプレイを使った作品の体験もとても面白かったです。個人的にかもしれませんが、これまではハコスコやオキュラスリフトといったヘッドマウントディスプレイそのものの体験(ジェットコースターに乗った気分や、VRのライヴの観覧など)を楽しんでいましたが、自分自身がパフォーマンスの中心に立って自分の視点でパフォーマンスを観ることができる、というのは新しい体験だと感じました。これからこういった作品が次々と見られるようになってくるのかもしれませんね。 3月21日(月・祝)までなのでお早めに!
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村上隆のスーパーフラット・コレクション - 蕭白、魯山人からキーファーまで -

村上隆のスーパーフラット・コレクション - 蕭白、魯山人からキーファーまで -

横浜美術館 [神奈川県]
2016年01月30日2016年04月03日
”アーティスト” 村上隆さんの ”アートコレクター”としての一面を知ることができる展覧会です。村上さんの蒐集したコレクションの数はなんと5000-6000点とも言われているそうです! 数だけではなく、エントランスに足を踏み入れるとそびえ立つアンゼルム・キーファーの立体作品群、張洹の皮の巨大な彫刻、今回の展覧会のために会場で再製作された李禹煥のインスタレーション作品に圧倒されてしまいます。(エントランスにあるこれらの作品は無料で観覧することができます!) 会場に入ると、縄文土器から平成生まれの若手の作家の作品まで、また、数百円の民芸品からダミアン・ハーストの作品まで、時代もジャンルも幅広く、膨大な数の作品群にまた圧倒されます。 特に印象的だったのは「村上隆の脳内世界」という部屋。キャプションもなく、骨董品なのか現代アートなのか、アーティストによる作品なのか土産物屋に並ぶ民芸品なのかもわからない状態で天井まで陳列されてた品物の数々を見ていると、「作品の”価値”ってなんだろう?」と考えてしまいます。 全ての品物がもとの文脈から切り離されて並列に並べられる様子は今回の展覧会のタイトルにもなっているまさに ”スーパーフラット” な状態であるように見えます。でもひょっとしたら、美術館でも個人でも ”コレクションする”という行為そのものが、作品をもとあった場所や歴史から切り離していったんフラットな状態にすることなのかもしれない…なんていうことも考えさせられました。 横浜トリエンナーレの1/4のスペースに、それ以上の作品数を展示したという今回の展覧会。とにかく見応えがあるので、ぜひ時間に余裕を持ってお出かけください。 なお、会場風景は写真撮影も可能だそうです。 ※ブログには写真なども入れて感想を書いています。 時代も価値も突き抜ける 圧巻のコレクション!「村上隆のスーパーフラット・コレクション」展。 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/3885485afbfff3dfe25d0a8a3e482969
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「ELEGANT CELL 細胞とバイオマテリアルの小さな実験室」展

「ELEGANT CELL 細胞とバイオマテリアルの小さな実験室」展

東京大学生産技術研究所S棟1階ギャラリー [東京都]
2016年02月17日2016年02月23日
東大でバイオ関連の研究をされている竹内研究室と、インダストリアルデザインの山中研究室のコラボレーションしたユニークな展示です。 細胞を点・線・面の部品にすることで生体組織を組み立てられるようにする竹内研の研究と、細胞を使った山中研の作品が展示されています。細胞に関する研究は少し難しそうにも感じましたが、説明には山中先生の美しいデッサンが添えられ、また、顕微鏡で実物の細胞でつくられたパーツを拝見することもでき、素人にもとても分かりやすい展示でした。特に、細胞1つの動きを利用して1辺約20μmのプラスチックフィルムで立体を作る「細胞折り紙」は驚きでした! 説明員さんが多くいらしたので、わからないことはすぐ質問できるのも嬉しかったです。 山中研究室でデザインされた白衣・クリーンベンチ・インキュベーター(プロトタイプ)など、かっこいいだけではなく使いやすそうな器具も展示されていました。また、アーティスト・鈴木康広さんの細胞を使った作品も展示されています。 バイオ・デザイン・アートという異なる領域をつなぐ、面白く美しい展示でした。(生きた細胞を扱っているため、展示期間が短いのが残念です…) こういった形で普段馴染みのない研究に出会える機会が増えるといいなと思います。
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本城直季 「東京」

本城直季 「東京」

キヤノンギャラリーS [東京都]
2016年02月12日2016年03月28日
大判カメラのチルトを利用してミニチュアのように風景を撮影される手法で有名な本城直季さんの個展です。 ほとんどの写真が大判カメラを使ったヘリコプターからの空撮写真です。(一部は5Dを使った写真。こちらはミニチュア風ではありません。)ヘリコプターの上という不安定な場所で構図を定めてピントを調整して、これほど美しい写真が撮影できることにため息がでます。 今回の写真はすべて東京の街が舞台となっています。どの街を撮影しているのかすぐに分かりそうなのに、ランドマークがないとどの街かなかなか分からなくなってしまうのには驚きました。でも、決してすべての街が同じというわけではなく、家やビルの並び方や河川など自然の風景など、個性があるんですね。そして、とにかくどこを見ても家とビルがとにかく密なこの風景は、東京以外のどの都市でもどこにもないのかもしれないと感じました。 会場では、ヘリコプターからの風景を5Dで撮影した映像も見ることができます。(本当にヘリコプターから見るように”覗き込む”形で展示されているので、ずっと見てると結構酔います(汗)) 嬉しいことに、今回の展示作品を集めた写真集も無料でいただけました。
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大巻伸嗣「くろい家」 

大巻伸嗣「くろい家」 

2016年01月30日2016年03月13日
北千住で毎年行われている日常風景を公園をシャボン玉でうめつくす「Memorial Rebirth 千住」というイベントや、昨年春に森美術館で開催された「シンプルなかたち展」に出展された「Liminal Air Space-Time」といった、刻々と表情が変わる、すこし儚い雰囲気を持った作品を制作されているアーティスト・大巻伸嗣さんの作品です。いちはらアートミックスの《おおきな家》、越後妻有トリエンナーレの《影向の家》などで発表された作品の北千住バージョンになるそうです。 会場は北千住の住宅街にある古い民家「くろい家」。 真っ暗な家の中で煙がつつみこまれたシャボン玉がかすかな光に浮かび上がり、シャボン玉が割れる度に違った表情で煙が宙をたゆたう… 本当にゆっくりと移動していく煙を見て、この家の中が気流のほとんどないとても静かな空間であることに気づかされます。 再開発がすすみ新しい建物が建ち並ぶ北千住の街の中で、ここだけゆっくりと時が流れているかのように古くからある、この黒い家そのものを表しているかのような作品でした。時間を忘れていつまでも眺めていたくなる、とても美しい作品でした。 ブログにイラストを交えて感想を書きました。 「移り変わる街なかで ゆったりと流れる時間を感じる ー大巻伸嗣「くろい家」@北千住」 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/99ba6fe6358fcc1c99542e26cc6ac77c
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「シセイドウ アートエッグ 川久保ジョイ」展

「シセイドウ アートエッグ 川久保ジョイ」展

資生堂ギャラリー [東京都]
2016年02月03日2016年02月26日
今年の岡本太郎現代芸術賞にも入選された川久保ジョイさんの個展です。 壁に”描く”のではなく、壁を”削って”描いた巨大な絵画(グラフ?)が印象的でした。(触ることもできます。ホワイトキューブの真っ白い壁の内側を見る機会なんて滅多にありませんね。) どの作品も一見”美しい”作品ですが、キャプションに書いてあること・作品の意味することのどこまでが本当か?と考えながら見るようなコンセプチュアルな作品でもありました。
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