PLAstica さんのコメント

江口寿史展 KING OF POP

江口寿史展 KING OF POP

川崎市市民ミュージアム [神奈川県]
2015年12月05日2016年01月31日
イラストレーター・漫画家の江口寿史さんの個展です。CDや本のジャケットでイラストを目にしたことはありましたが、じっくりと作品を見たのははじめてでした。 イラスト・漫画作品の両方を同程度のボリュームで触れられる展示でした。 「すすめ!!パイレーツ」「ストップ!! ひばりくん!」といった、80年代にジャンプで連載されていた漫画は今回はじめて拝見しましたが、王道のギャグ漫画の絵柄と、そのイメージとは全く異なるお洒落な扉絵の実験的な組み合わせには驚かされました。(今回のメインビジュアルもそうですが、ウォーホルやリヒテンシュタインの作品を引用しながら描かれていました。) デビュー時、ホワイトの存在を知らず、ペン入れを失敗したら原稿をイチから全て書き直していたという話をギャラリートークで伺いましたが、デビュー時の原稿に限らず本当に美しい原稿ばかりでした。 80年代から現代までのイラストが展示されていて、そのテイストは少しずつ異なっていましたが、20-30年前のイラストに描かれた女の子は、当時の流行を取り入れつつも少しの古さも感じさせないのが不思議でした。 展示の最後には、来館者の似顔絵を5分で描く”5分スケッチ”の様子も上映されていましたが、”似顔絵”といえば、顔の特徴をとらえて描きそうなのに、顔パーツも服も同じ比重で描いているのには、”スケッチ”ってそういうことなんだ…と驚きました。 2016年1月30日までと残り会期は短いですが、お近くの方はぜひ同時開催の「コレクション展:収蔵品ピックアップ」(こちらは入場無料!)と併せてどうぞ!
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「東京アートミーティングⅥ - "TOKYO"-見えない都市を見せる - 」展

「東京アートミーティングⅥ - "TOKYO"-見えない都市を見せる - 」展

東京都現代美術館 [東京都]
2015年11月07日2016年02月14日
「”TOKYO”を読み解く10のキーワード」にそって  ①東京のクリエイターが「東京」テーマにをキュレーションする  ②国内外の作家が「東京」をテーマに新作を制作する という2つの方法で東京を新たに”見いだす”展覧会です。 YMOや蜷川実花さんの作品など、東京から発信されたポップで明るいイメージの作品にはじまりますが、徐々にそんな華やかな文化はもはや過去のもの?現在は?これからは?と問われるような気分になっていきます。特に後半で、東京の都市の混沌とした様子を美術館の中に驚くような空間をつくって表現している目【め】の作品や、現代とこれからの東京の”普通に見えるけど、一歩引いてみたら少しおかしなこと”について触れているようなホンマタカシさんキュレーションの展示室は見応えがありました。また、最後に展示されている一見東京と関係のなさそうなSUPERFLEXの映像作品にも考えさせられました。 1980年以降の東京について、様々な視点から考えることができる面白い企画でした。 なお、一部の作品を除いて写真撮影も可能です。 blogにも写真と感想を載せています。 ”東京”ってどんな街? ー東京アートミーティングⅥ "TOKYO"-見えない都市を見せる @東京都現代美術館 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/595cb84817c66a81e84bdcdd7c421a74
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鎌倉からはじまった。1951-2016  PART 3: 1951-1965 「鎌倉近代美術館」誕生

鎌倉からはじまった。1951-2016  PART 3: 1951-1965 「鎌倉近代美術館」誕生

神奈川県立近代美術館 鎌倉 [神奈川県]
2015年10月17日2016年01月31日
1月末で閉館してしまう、日本初の公立近代美術館・神奈川県立美術館 鎌倉館 最後の展覧会です。 こちらの美術館で展覧会を行った佐伯祐三や萬鉄五郎らの作品のほか、こちらの建物を設計された坂倉準三の作品や、美術館の建物の歴史なども(かつては天窓があり、天井からの採光で作品を見ていたそうです。)展示されていました。 また、これまで非公開だったかつての学芸員室なども公開されています。 別れを惜しんで多くの方が訪れ、水面の反射が美しいテラスでゆっくりと時をすごしたり、中庭のイサムノグチの彫刻「こけし」と一緒に写真を撮影されていました。 本館の建物自体は保存されるそうですが、ぜひ最後のお別れに訪れてみてはいかがでしょうか。 (ブログに写真などを載せています。 「日本初の公立近代美術館、”最後の展覧会”に行ってきました。」 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/101f80ea16c18005cc29ea74ed14f2f7 )
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オノ・ヨーコ 「私の窓から」

オノ・ヨーコ 「私の窓から」

東京都現代美術館 [東京都]
2015年11月08日2016年02月14日
今回の展覧会では約60年分のオノ・ヨーコさんの作品が、近年の作品から過去の作品に遡る形で展示されています。 特に近年の作品は、一見美しい作品に見えてその裏側に暴力や悲しい事件への抵抗が隠されているような作品が多く、展示を見る前に抱いていた過激なイメージが偏見であったことを反省しました。 「グレープ・フルーツ」やフルクサスやハイレッドセンターとの活動の記録、「カット・ピース」の上演の様子の映像などの過去の作品も多く展示されています。また、”インストラクション”に基づいた作品を実際に体験できるスペースも多くありました。 ただ解説などは少なく、見る前に少し予習が必要だったと感じました。 ブログでも感想を書いています。 「オノ・ヨーコ|私の窓から @東京都現代美術館。」 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/fda49bdfe1690e29124bc68516f3b076
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石川直樹「K2」

石川直樹「K2」

CHANEL NEXUS HALL [東京都]
2015年12月05日2015年12月27日
8000メートル峰の中で最も危険とされる、世界第二位の難峰「K2」登頂へのチャレンジを綴った写真展です。 想像もつかないような過酷なチャレンジであるにも関わらず、その困難さをクローズアップするのではなく、作品の中に表されているのは未知の美しい山の頂きがゆっくりと近づいてくる様子。でも、そこから人間をひとのみにしてしまうような自然の恐ろしさも伝わってくるようでした。 見終わった後には、ただただ「すごい…」という感想と、自分の目では見ることができない美しい世界を写真で観ることができる幸せを感じられる写真展でした。 石川直樹さんの写真は、これまで「国東半島」の写真しか見たことがなかったのですが、こういった形で自然や山と対峙してきたからこそ美しく、腑に落ちるように感じられたのかもしれないと思いました。
始皇帝と大兵馬俑 - 『永遠』を守るための軍団、参上。-

始皇帝と大兵馬俑 - 『永遠』を守るための軍団、参上。-

東京国立博物館 [東京都]
2015年10月27日2016年02月21日
約2200年前につくられ、「秦の始皇帝」の墓の付近から発見された等身大の「兵馬俑」が目玉の展示です。 会場の半分は、「秦」が中国を統一していく歴史の解説と、当時の文化の様子を表す小物や建築についての展示してくれているので、歴史の知識が浅くても背景を理解して楽しめるようになっていました。 会場の後半は、兵馬俑群。実際の人間をモデルとしてつくられたと考えられている等身大の兵馬俑は、一体一体顔や体つきも異なり、迫力があります。ケースなどもなく、俑のまわりをぐるりと一周できるようになっていたので、衣服や靴の裏側といった部分の造形まで観ることができます。 また、青銅で作られた車馬なども展示されており、その繊細な造形にも驚かされました。 (写真は大兵馬俑のレプリカで、こちらのみ撮影可能でした。) 会場は東京国立博物館なので、「大兵馬俑展」を見た後には、考古学展示室で日本で作られた埴輪や青銅器などを比較して観ることができるのも面白いです。
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- 冬の祝祭 - 川上和歌子展

- 冬の祝祭 - 川上和歌子展

パークホテル東京 [東京都]
2015年12月14日2016年02月14日
紅白の花と合体したたくさんの巨大なインコたちが迎えてくれます。 羽根の一部が紅白の花となるだけで「お正月」のおめでたい雰囲気が増大するのがなんだか面白かったです。ラウンジの高い天井を使ったプロジェクションや、25階からの風景とインコが溶け込むような様子など、大きなホテルを使った展示ならではですね。 一方で、会場がホテルのラウンジなだけにどこまで近づいて観て良いのかが分からず、あまりゆっくりとは見られなかったのがちょっと残念です…(^_^;  写真はOKとのことでした。
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村上隆の五百羅漢図展

村上隆の五百羅漢図展

森美術館 (MAM) [東京都]
2015年10月31日2016年03月06日
作品のテーマもスケールもあまりにも壮大で、ただただ圧倒され、遺跡を観ているような気分にもなる作品でした。 タイトルにもなっている「五百羅漢図」は、高さ3M×幅25M×4枚組という巨大な作品でありながらも、その作品の隅々にまで描かれた小さな羅漢一体一体がキャラクターを持ち、生き生きと動き回っている様子に驚きます。 五百羅漢図の中に引用されている日本画を予め見せてくれたり、これほど大きな作品を1年で仕上げたメイキングの様子を見せてくれる部屋があったりといった展示の構成も面白かったです。 美術史家・辻 惟雄さんのコメントなども入った音声ガイドの内容も充実していて、こちらもおすすめです。ぜひたっぷりと時間を確保して観ることをオススメします。 年末年始は閉館の美術館も多い中、無休の森美術館。六本木ヒルズ内では「村上隆のOHANA-OHANA-OHANA」「村上隆のお花カフェ」なども開催されています。お正月休みにゆっくりとご覧になってみてはいかがでしょうか? 館内では写真・スマホでの動画撮影も可能です。 写真と感想をブログに載せています。↓ 「日本では14年ぶりの大規模個展! 「村上隆の五百羅漢図展」@森美術館。」 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/217a8b68c3238be5f13f4b3d70a8e72d
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「オープン・スペース 2015」展

「オープン・スペース 2015」展

NTTインターコミュニケーション・センター (ICC) [東京都]
2015年05月23日2016年03月06日
毎年、さまざまなメディア・アートの作品を紹介してくれる「オープン・スペース」展。歴史的な有名作品から最新の作品まで幅広い作品を楽しむことができます。 入り口付近に展示されている「岩井俊雄《マシュマロモニター》」や「スズキユウリ《ガーデン・オブ・ルッソロ》」など、体験型の作品も多く、大人もこどもも楽しめる展示ではないかと思います。 「Filament(Sachiko M,大友良英)《Filament at anechoic room》」は音の反響のない,完全に密閉された”無音室”内で体験する展示ですが、レコードの奏でる小さなノイズと自分の耳鳴りのような(自分にしか聞こえない)音以外は何も聞こえず、自分が耳にしている音は他の誰が耳にしている音と違うものなのか、と不思議な気分になりました。 また、「高谷史郎《Toposcan / Ireland 2013》」は、時間を積層してひとつの静止画の中に固定していったり、逆に固定した時間を繊維のようにほどいて行ったりする映像作品で、静かではありますが、なんだかタイムマシンのような作品でとても面白かったです。 今年は研究開発コーナーとして情報科学芸術大学院大学[IAMAS]の展示も行われています。 入場無料なので、ぜひ開催中の「ジョン・ウッド&ポール・ハリソン展」( http://artue.jp/events/4757 ) と合わせてどうぞ。
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ジョン・ウッド + ポール・ハリソン 「説明しにくいこともある」

ジョン・ウッド + ポール・ハリソン 「説明しにくいこともある」

NTTインターコミュニケーション・センター (ICC) [東京都]
2015年11月21日2016年02月21日
Eテレ「2355」の1minute galleryでもおなじみの2人組。 二人三脚で動きづらそうにしながら飛んでくるボールを延々とよけ続けたり、電動ドリルを使ってテープを一気に巻き取ったり… といった「なんじゃそりゃ?!」とツッコミを入れたくなるようなパフォーマンス映像の数々が続き、思わず笑ってしまいます。会場のところどころでくすくすと笑い声が聞こえてくる展示でした。 ”なんの意味があるの?”といったおかしな短い映像がいくつも続いていきますが、常識とは違うものの組み合わせや動きを見ていると、なんだかその一瞬にだけ存在する彫刻を見ているような気分になってくるから不思議です。 あまり映像作品は得意ではないのですが、1つの作品が数十秒程度で、たったそれだけの時間の中に、驚きや面白さ、偶然に現れる美しさなどが隠れているので気づけばほとんどの作品を見てしまっていました。 ちなみに、パンフレットにもちょっとした遊び心が隠れていたりもして、こんなところでも楽しませてくれました。
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小沢剛「帰って来たペインターF」

小沢剛「帰って来たペインターF」

資生堂ギャラリー [東京都]
2015年10月23日2015年12月27日
藤田嗣治をはじめとする従軍画家のリサーチを元にした「架空の画家・ペインターF」の生涯を描いた展覧会です。 たまたまメゾンエルメスでの「ローラン・グラッソ」展( http://artue.jp/events/5228 )と同日に訪れましたが、史実とフィクションを織り交ぜた「ローラン・グラッソ」展と同様に、こちらの「帰って来たペインターF」展も藤田嗣治をモデルとしながらも「ペインターF」は実在しない人物であるという設定の作品であったため、どこまでが”現実にあったこと”でどこまでが”フィクション”であるのか分からなくる、という点で同様なすっきりとしない感覚を覚えました。 ただ、小沢剛さんが描かれた「ペインターF」のドローイングと、それをもとに別のアーティストが描いた大きな油彩画を見比べてみると、同じ絵を描いているはずなのに少しずつ印象が異なっており、仮に”史実”と言われることであってもそこには必ず誰かの視点や編集が入っていて、”現実”と”フィクション”は完全に切り分けられないものなのかもしれないと感じました。 そういった意味でも、しっかりと”自分の眼”で藤田嗣治の作品そのものをもう一度鑑賞し、自分の頭で考えてみたいと思う展覧会でした。「MOMATコレクション特集 藤田嗣治、全所蔵作品展示」( http://artue.jp/events/3649 )にも足を運んでみようと思います。
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「日産アートアワード2015」展

「日産アートアワード2015」展

BankART Studio NYK [神奈川県]
2015年11月14日2015年12月27日
11/24の最終審査で、グランプリは毛利悠子さん、オーディエンス賞は久門剛史さんに決定したそうです。(写真は毛利悠子さんの作品「モレモレ:与えられた落水 #1-3」) http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2015/_STORY/151125-02-j.html 日産アートアワード2015審査委員長・南條史生(森美術館館長)さんのコメント: 「どの作品も非常に力があり、第一次選考同様、今回の審査も大変困難なものとなりました。その中で、グランプリ受賞者の毛利悠子さんの新作は、そのルーツを駅の水漏れという「社会の現場」に置きながら、マルセル・デュシャンの引用や、時間、音の導入など、多様なメディアやコンテンツを含んだ作品に昇華させ、作者自身の新たな境地を感じさせるものでした」(ニュースリリースより。)
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ローラン・グラッソ 「Soleil Noir」

ローラン・グラッソ 「Soleil Noir」

メゾンエルメス [東京都]
2015年11月11日2016年01月31日
一見どこかの遺跡から出土したような土偶などの造形物や、古い写真・絵画のように見えますが、その中にはUFOのようなものが描かれていたり、時代や国が混在していたりと激しい違和感を感じます。 歴史をねつ造しているようにも見えますが、それぞれのテーマは史実や伝説のリサーチに基づいたものであったり、造形は実在する遺物になぞらえたものであったり… どこまでが”本当”でどこまでが”作り話”なのか、そもそも何をもって”本当のこと”と言えるのか?と、見終わった後も、もやもやと考えてしまう展示でした。
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「日産アートアワード2015」展

「日産アートアワード2015」展

BankART Studio NYK [神奈川県]
2015年11月14日2015年12月27日
日産自動車の主催する現代アートでは国内最大のアートアワードです。 美術関係者から推薦を受けた33名のアーティストのなかから国際審査員によって7名のファイナリストが選ばれ、今回の作品展示を通じて11/24にグランプリが決定します。 今回の展示はその7名のファイナリストによる新作展。 驚くほどに繊細な作品や綿密なリサーチのなされた作品など、じっくり時間をかけて何度も見たい作品でいっぱいでした。 テーマも制作方法は決まっていないため、アーティストさんごとの個性が表れた作品で面白かったですが、私は特に岩崎貴宏さんの作品が好きでした。繊維を用いた繊細な立体作品の中では、ひとつの作品の中に異なる時間軸が存在していたり、様々な意味が込められていたり… 細かい仕事と造形の面白さに感動した後に、その中に隠された意味を知って考えさせられる作品でした。 グランプリの決定は11/24。11/23まではオーディエンスアワードの投票も受け付けているそうです。 フラッシュ無しの写真撮影もOKの展示でした。ブログで写真とともにご紹介しています。 「日産アートアワード2015 ファイナリスト7名による新作展 @BankART Studio NYK(馬車道)」 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/27b17fed62c33c8f8152cc90e48d6251
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淺井裕介 「絵の種 土の旅」

淺井裕介 「絵の種 土の旅」

箱根彫刻の森美術館 [神奈川県]
2015年09月19日2016年02月28日
淺井裕介さんの「泥絵」「マスキングプラント」、さらに今回の展示では初の試みとして「泥絵」と「マスキングプラント」の融合した壮大な作品が展示されています。今回の展示に合わせ、箱根で採集した土も使用して描かれているそうです。 動物や植物をモチーフとした絵のためか、その土地の土が用いられているためなのか…どの作品にもその土地の神様が宿っているようななんだか神聖な雰囲気も感じてしまう作品でした、 なお、今回の公開製作のためにつくられている「展覧会のためのアトリエ」は、たくさんのドローイングや小さな作品、箱根で採取された土やその色見本、昆虫や植物、おもちゃなどなど…身を乗り出して見入ってしまうようなわくわくするスペースになっていてこちらもとても興味深かったです。 フラッシュ無しであれば写真撮影も可能でした。ブログでも写真とともにご紹介しています。 「土・植物・動物…めぐる自然の力を感じる ー「淺井裕介ー絵の種 土の旅」@彫刻の森美術館」 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/7c2742708b0d0b60526db4896957f978
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字字字 大日本タイポ組合

字字字 大日本タイポ組合

ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg) [東京都]
2015年11月04日2015年11月28日
作品も”字”!ベンチも”字”!案内板も”字”!の字づくしの会場。 文字が”音”や”形”など様々な観点で解体され、新しい文字に再構築されていくのがとても面白い展示でした。 なお、ギンザ・グラフィック・ギャラリーはこの展示をもって改築のため4月まで休館となるそうです。
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栗林隆 「Deadline」

栗林隆 「Deadline」

アートフロントギャラリー [東京都]
2015年10月23日2015年11月29日
原発事故、そして核をテーマにしていることもあって、その主張に対して感じることは人それぞれかもしれません。でも、この展覧会を構成している ”3つのレイヤー”のひとつひとつに気づいた時に、思わずどきっとしてしまうような作品でした。 普段2つの部屋にまたがった展示をしているART FRONT GALLERYですが、今回の展示は地下の1部屋のみで、Aギャラリーではギャラリーのある”ヒルサイドテラス”の設計者である槙文彦さんの展示が開催されています。こちらの展示と合わせて、”建築”そして”ギャラリー”に対する疑問も投げかけられた展示になっているそうです。
小川剛 「Luminous flux」

小川剛 「Luminous flux」

Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi [東京都]
2015年10月19日2015年10月31日
少し変わった特性を持つ”偏光フィルム”と”アクリルのブロック”。使用されているのは基本的にこのたった2つの素材なのですが、素材の持つ特性を様々な観点から応用して、いくつもの雰囲気の異なる作品をつくり出されていたことに驚きました。 特に地下スペースに展示されている作品は、反射光はまるでオーロラのよう、透過光は水面のような像をつくり出していてとても幻想的でした。その上、鑑賞者が懐中電灯で作品を照らしながら歩き回ることで、映し出される像が刻々と変化していく…といった仕掛けもあるとても美しく面白い作品で印象的でした。(写真はその地下の展示室の作品です。ギャラリーの方に許可をいただいて撮影させていただきました。) 小型の作品はアクセサリーとして販売もされていました。こんな幻想的な作品を身につけて、太陽の光を使ってこれらの作品を楽しむのも素敵ですね。
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久野彩子 「侵蝕」

久野彩子 「侵蝕」

3331 Arts Chiyoda [東京都]
2015年10月05日2015年11月03日
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久野彩子 「侵蝕」

久野彩子 「侵蝕」

3331 Arts Chiyoda [東京都]
2015年10月05日2015年11月03日
**削除済み**
久野彩子 「侵蝕」

久野彩子 「侵蝕」

3331 Arts Chiyoda [東京都]
2015年10月05日2015年11月03日
鋳造した金属で造られた緻密な造形の作品です。ミニチュアの近未来的な都市のようにも見えるし、朽ちた廃墟のようにも見えてきます。金属の色味が細かいパーツによって少しずつ違っていたり、パーツが立体的に複雑に交差している様子など、その細部にまで魅き込まれていきました。 私は特に「うつろう」という作品が好きでした。 https://twitter.com/ayakokuno/status/655945611498229761 (久野彩子さんtwitterより) 都市のように見える金属パーツは、まるで植物の根が延びるように土台から壁へと広がって行き、繊細な作品でありながらも力強さも感じることができます。 今回の展示では、「+81」という、47都道府県の形状とその中の都市分布の様子をモチーフにした作品がありました。複雑でユニークな形状を見つめていると、実はそれが自分の住んでいる都道府県だと気づいてより愛着がわいてくる、面白い作品でした。 思わず部屋に欲しくなってしまう作品でしたが、ギャラリーの展示の作品だけでなく、3331のショップのショーケースでアクセサリーなどの小さい作品の販売もされていたそうです。(当日気づきませんでした…) また、3331の近くで開催中の「TRANS ARTS TOKYO」でも2つの店舗で展示が行われているそうです。
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中村政人 「明るい絶望」

中村政人 「明るい絶望」

3331 Arts Chiyoda [東京都]
2015年10月10日2015年11月23日
アーツ千代田3331を作られた中村政人さんの個展です。個展は10年ぶりとのこと。 1989-94年の活動を多くの写真・映像で振り返る展示と、2点の新作もありました。 たった5年分の活動の展示ですが、ものすごいボリュームです。中村と村上、ギンブラート、新宿少年アート、スモール・ヴィレッジ・センターetc. 当時小学生だった私は、現在になって、ただ伝説のように聞くばかりの90年代の活動ですが、これらの活動を中村さん視点からの写真と映像で見ることができる貴重な機会です。 スナップショット的な写真の中には、当時一緒に活動されていた村上隆さん、小山登美夫さん、小沢剛さん、中ザワヒデキさん、八谷和彦さんetc.といった方々の活動も見られ(みなさん若い!!)、当時のエネルギーが伝わってきます。 展示の前半には、中村さんが韓国に留学されていた頃の写真が並んでいたのですが、こちらもとても興味深かったです。面白い風景のスナップショットのようでもありますが、それがなんで・どうやってそこに置かれているのか考えられていて、こんな風にものを見て問題を捉えている方なんだなぁと、中村さんの視点を少しだけ知ることができた気がします。 資料のような写真がメインなので、会場に足を運べない方は写真集で拝見されても良いかもしれません。(添付の写真は新作インスタレーションの1つです、こちらのみ写真撮影可でした。)
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PANTHEON —神々の饗宴—(観覧温室「鏡池」)

PANTHEON —神々の饗宴—(観覧温室「鏡池」)

京都府立植物園
2015年07月25日2015年10月25日
琳派400年で盛り上がる京都で、ポップでカラフルな現代版の”琳派”として、現代アーティスト・ヤノベケンジさんの”造形”、アートディレクター・増田セバスチャンさんの”色”、そしてライトアップアーティスト・高橋匡太さんの”光”の共演が行われています。 植物園の温室前にある大きな鏡池に、「風神」「雷神」「花の女神・フローラ」という3体の巨大な像が展示されていました。「風神雷神図屏風」など琳派の絵画のモチーフを取り入れつつ、ヤノベケンジさんらしいユニークで迫力のあるキャラクターと、増田セバスチャンらしい毒々しいほどのカラフルな色使いが目をひく作品です。 「フローラ」は、写真で見ていたときには可愛らしい女の子のイメージだったのですが、池に咲く蓮などの雰囲気も手伝ってか、どこか中性的で仏様のような神聖な雰囲気を醸していたのが印象的でした。 期間限定で高橋匡太さんによるライトアップイベントも行われていました。金屏風のように温室がライトアップされ、壮大な音楽に合わせてカラフルな光・噴水の演出が行われました。さらに勢い良く水を吹く「風神」に暗闇の中でバリバリと雷を発する「雷神」、宙を浮き上がるような「フローラ」の演出はとても美しく、迫力もあり、驚きの連続でした。 これまでの琳派の作品も、こんな風に華やかで迫力があって、見た人をあっと言わせ続けてきたものなのかもしれません。 ********** ライトアップイベントは終了してしまいましたが、ブログに写真・動画をアップしました。よかったらご覧下さい。 【日中の様子】→ http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/46636e1349c6fa8e696a19018186597d 【ライトアップの様子】→ http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/115dffe8c3cf6e2052ec540e4bcd2163
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田中千智 「I am a Painter」

田中千智 「I am a Painter」

横浜市民ギャラリー [神奈川県]
2015年10月02日2015年10月18日
抑揚のない真っ暗な背景の中に、おぼろげな雰囲気でありながらも、なぜか強いイメージで浮かび上がる女の子。不思議な雰囲気にぐっとひきこまれる油絵の作品です。暗闇から光が浮かび上がるような感覚が不思議で近づいて見てみると、女の子の顔はカンバスの白い地が見えるほどに薄く塗られていたり。均一な黒い地の上に絵を描くのではなく、透明感のある色で人物を描いた後から均一な背景で塗りつぶしているんですね。 背景がシンプルな分、人物やそれを彩るものの筆遣いひとつひとつにぐっと引きつけられます。インスタレーションではなく、絵画でもこんな風に作品の世界に没入できるなんて、画集ではなく実物を目の前にしてこその経験かもしれないと感じました。(シンプルに見える真っ黒な背景ですが、筆跡が見えなくなるまで、多い時には15回も塗り重ねられているんだそうです。) 2フロアをまるまる使っての大規模な個展でしたが、特に地下のフロアには100号/130号という巨大な新作が並び、圧巻… 壮大な作品群は祭壇画のような雰囲気でした。 こちらの展覧会、なんと入場無料!さらに、画集のような美しい作品集の小冊子までいただけました。(小冊子は、展覧会のHPからダウンロードも可能です。 http://ycag.yafjp.org/wp-content/uploads/2015/07/ChisatoTanaka_BOOKLET.pdf ) ※会場は写真撮影も可能でした。 ブログで展覧会の感想を写真とともにご紹介しています。 「漆黒の闇に浮かび上がる光の表現 ー田中千智展  I am a Painter @横浜市民ギャラリー」 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/8562f92e43f800752d7400d68a892f55
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若林奮 「飛葉と振動」

若林奮 「飛葉と振動」

神奈川県立近代美術館 葉山 [神奈川県]
2015年08月15日2015年12月23日
2003年に亡くなった彫刻家・若林奮さんの個展です。神奈川県立近代美術館では3回目の個展になるそうです。 HPの写真を見ていただけでは気づきませんでしたが、実際に作品を拝見して、とても繊細で複雑な思考を持った方だったのだということを感じました。 鉄のように重く物質感のある彫刻であるのに、そこに表現されているものはその場に存在していない物質やものの動きのような”目に見えていない部分”で、バルクの部分には現れていないものを彫刻しているように感じました。 特に印象的だったのは軽井沢のセゾン現代美術館や霧島アートの森などの「庭園」に関しての展示でした。 これらの広大な庭園を手がける一方で、「自分の部屋の中に庭をつくりたい」と手の中に収まるほどの缶の中に庭をつくってしまったり、 細かく斜面の角度に指示を出して地形を変えてしまうほど土地に手を加えつつも、「(庭園の)作者の名前がなくなってしまってもよい」「植物や自然がメッセージを発してくれる」と、その行く末を自然にゆだねてしまったり、 「人が作った技術を尊敬して欲しい」と技術への賛美をしつつも、それ以上に自然に対する敬意を払っていたり。 一般的には「自然との調和」や「自然に対する抵抗」など、そのテーマを一言で言い表せそうなものなのに、若林さんの思考はとても複雑でとても一言では言い表せないものでした。「自分が自然の一部であることを、確実に知りたい」とおっしゃっていたそうですが、そう考えてしまう時点でもはや自然の一部ではない…というように、ご自身の中でも多くの相反する考えと戦いながら作品を作られていたのではないかと感じました。 とても複雑で、それを言葉で”理解”しようとするのはとても難しい展示でした。 ※ ブログには、セゾン現代美術館の庭園の写真も載せています。 ”目に見えないもの”を彫刻する ー若林奮 飛葉と振動 @神奈川県立近代美術館 葉山 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/0049c7fa02b201c238ce1e8ea6ee3b76
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