PLAstica さんのコメント

「Don’t Follow the Wind Non-Visitor Center 展  (非・案内所)」

「Don’t Follow the Wind Non-Visitor Center 展 (非・案内所)」

ワタリウム美術館 [東京都]
2015年09月19日2015年10月18日
福島第一原子力発電所周辺の帰還困難区域内で開催されている”だれも見に行くことができない”展覧会;「Don’t Follow the Wind」(DFW)のサテライト展です。 反原発的な色が濃い展示かと想像していましたが、もっと深いテーマを感じました。 安全な場所にいるとリアリティがないけど、近づけない場所が実際にあること、そこを帰れる場所に戻すために今も働いている人たちがいることなど、”見えていないこと”に想像力を働かせる展覧会でした。 「DFW」は、発起人のChim↑Pomをはじめとし、グランギニョル未来、宮永愛子、小泉明郎、アイ・ウェイウェイら、国内外12名のアーティストが参加する展覧会で、今回のサテライト展ではこれらのアーティストの作品が見られるのかな、と期待していましたが、今回の展示では「どんな作品かを知る事はできる」ものの、作品はすべてガラス越しで近づいてじっくりみることはできず、映像作品は音を聴くこともできません。 目の前にあるのに近づいて見ることができないもどかしさ。でも、そのもどかしさから、自分達のすんでいるところの近くに"人が入ることができず、みることができない場所"がリアルタイムで、実際に存在しているんだ、ということを強く感じられるようになります。 会場では実際に福島の方のお話をうかがったり、作家たちの対話の映像を拝見することもでき、事故が風化してしまっていくことへの危機感を感じることもできました。 とてももどかしい展覧会ではありますが、ぜひ想像力を働かせて多くの方に見てみていただきたいと思う展覧会でした。 ※ 詳しい感想と写真をブログに載せています。 「見えない場所に想像力を働かせる。ーDon’t Follow the Wind ― Non-Visitor Center @ワタリウム美術館 」http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/c16a27e4196a2523ce065638b09a96ca
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「スペクトラム ー いまを見つめ未来を探す」

「スペクトラム ー いまを見つめ未来を探す」

スパイラル [東京都]
2015年09月26日2015年10月18日
スパイラルの開館30周年を開催した展覧会です。30年という古さを感じさせない、槇文彦さん設計のスパイラル。この建物の空間の特徴を生かした美しく幻想的な作品の並ぶ展覧会となっていました。(撮影も可能でした。) 展覧会のタイトル「スペクトラム」は、境目がなく徐々に色が変化していく”虹”のような「連続体」を意味したものだそうです。 栗林隆さん、榊原澄人さん、高橋匡太さん、毛利悠子さん 4名のアーティストの生み出す作品はどれも美しくて幻想的な世界ですが、私たちの日常にある身近な問題と地続きで、ほんの少し延長線上にある世界を表現していることに気づきます。 また、作品製作は4名のアーティストでのディスカッションも交えて行われたそうで、それぞれの作品自体にもゆるやかなテーマのつながりを感じられるところが面白い展示でもありました。 特に私が好きだったのは毛利悠子さんの作品です。 会場に入ってまず目に付く 圧迫感のある巨大な電灯と、それとは対照的なミニチュアの街並。その電灯や街並からは細い導線が延び、スクラップの空き缶の”都市鉱山”へとつながっています。一見どちらも無機質な物体に見えますが、人が会場を移動する風によってその電線が揺らぎ、大きな電灯・ミニチュアの街の灯りが明滅します。 無機質に見える街でも、そこには人がいて、そこにあるものも皆人の手によって作られたもので、人の動きがあって街が動いている、という人と街のつながりを感じるような作品でした。 ※ 詳しい感想と写真をブログに載せています。 「身近な問題の延長線上に見せる 美しい世界。 ー スペクトラム ―いまを見つめ未来を探す@スパイラル」 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/5cfd4416958c803d1a07bb60878efe3e
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「nendo 3/3」展

「nendo 3/3」展

Eye of Gyre [東京都]
2015年09月11日2015年11月22日
佐藤オオキさんの主宰するデザインオフィス「nendo」の3回シリーズの展覧会です。1回目は「nendo 1/3 ヒト モノ スキマ」。日本各地の伝統工芸から着想した製品が展示されています。(2015年ミラノ国際博覧会の“クールジャパン・デザインギャラリー”で催された『colorful shadows』の巡回展なのだそうです。) ”黒”を基調としたシックなデザインは一見”伝統工芸”のイメージや高級感が残されていますが、近づいて見てみると遊び心のあるデザインに思わず笑顔になってしまい、そして特別な日だけでなく普段から使いたいなと思う製品でいっぱいでした。 特に印象的だったのは、割れたり欠けたりした焼きものを漆で接着して修復する”金継ぎ”の手法をそのままデザインに活かした食器でした。”修復する”ための手法を、新品の製品のちょっと変わったデザインにしてしまう発想が面白かったです。 会場は全体が流線型の細い机でつながれ、その流線型の展示台に沿ってゆっくりと製品を楽しみながら進んで行く構成になっていて、それぞれ別々の地域で作られている製品がゆるやかにつながっているような雰囲気でした。 また、それぞれの製品には、そのコンセプトを柔らかい雰囲気で示す佐藤オオキさんのイラストが描かれていて、製品を見ながらその先にある発想に想いを巡らせることができるのも良かったです。 なお、会場のGYREの地下では、今年の秋からイトーヨーカドー、西武・そごう、ロフトで展開されるというnendoのオリジナルブランド「by | n」のポップアップショップがオープンしていました。こちらも、会場とは違った製品が並んでいて面白かったです。 そして、会場の隣はMoMAデザインストアなので、デザイン好きな方はこちらも一緒に楽しめますね。 (ブログでは、写真を入れてご紹介しています。 ”職人の技”を現代の”遊びゴコロ”で楽しむ。 ー nendo 3/3 @EYE OF GYRE(表参道) http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/bbb5d3877ee6fdf124c698810a72ea79 )
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ディン・Q・レ展:明日への記憶

ディン・Q・レ展:明日への記憶

森美術館 [東京都]
2015年07月25日2015年10月12日
「ベトナム戦争」がテーマということで、気分が重く、なかなか観に行けませんでした。でも実際に足を運んでみると本当に行って良かった!と思える展覧会でした。「”戦争がテーマ”=”暗い” ”悲劇的な場面を描いた作品”」といったイメージとは大きく異なっていました。 彼の作品には共通して、  ① ポップだったり、美しかったり、壮大なインスタレーションだったりと、視覚的に興味を持てる。  ② アメリカ以外の視点から、様々な人が一人称で語っている。  ③ 一見美しい作品の中に”アメリカに対する皮肉”も込められている。 といった特徴が見られ、どの作品も見せ方が面白く、戦争をテーマとしながらも重苦しい雰囲気はありませんでした。 その一方で、美しい作品に見入っているうちにその裏に隠された意味が見えてきて考えさせられる作品の数々… ”ベトナム戦争”のことについてちゃんと知ろう…と自発的に調べたくなるような展示になっていました。 porimiさんも書かれているように、考えさせられる展示でありながらも、「見終わった後の気持ちは、重い気持ちを引きずらな」かったです。私はそれは、作品の中から未来への希望や、ベトナムという国の持つ力強さも感じることができたからではないかと思いました。 10月12日までですが、ぜひ多くの方に見ていただきたいなと思う展示でした。 (ブログに写真を交えて詳しく感想を書いています。: 美しい作品から 戦争について考える。 ー「ディン・Q・レ展:明日への記憶」@森美術館 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/0ed462236fd865c5f596c801563a1a0d ) ※写真は「ディン・Q・レ《抹消》」(この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。)
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「木村伊兵衛写真賞 40周年記念展」

「木村伊兵衛写真賞 40周年記念展」

川崎市市民ミュージアム [神奈川県]
2015年07月18日2015年09月23日
40年分の受賞作を一挙にみることができ、とても見応えのある写真展でした。 写真会の芥川賞とも呼ばれる「木村伊兵衛賞」ですが、どんな基準で選ばれているのかイマイチよくわからない…なんて思っていました。「アサヒカメラ」編集長・佐々木広人さんはインタビューで「グラミー賞」のように時代によって変わってくるもの、とおっしゃっていましたが、実際に年代順に受賞作を見て行くと、なんとなくその流れが見えるようでした。 とはいえ、誰でもシャッターを押せば撮影できるの「写真」を見ること本当に難しいと感る展示でもありました。同じ賞を受賞していても、「これ好き!」って思える作品と「どこがいいのかよく分からないな…」って思う作品がありましたが、その中で扱っているテーマや思想は意外に近いところにあったり。そこで琴線に触れるのか、ただの変わった写真と思うのかは、本当に紙一重のところかもしれないなぁと、並べて見ているとそう感じました。 岩合光昭さん、蜷川実花さん、畠山直哉さん、本城直季さん…といった著名な写真家の方々の初期の作品を一度に見る事ができるというのも良かったです。例えば彩度が高くてポップなイメージの強い蜷川実花さんの花の写真も、受賞作を見ているとぞっとするような美しさを感じたりと、その美しい写真の原点を再確認できるように感じました。 時代順に見てみると、90年代〜00年代の入賞作は、テーマも技法もバラエティに富んでいて面白いなぁと思いましたが(近年の受賞作がドキュメンタリー性の強いものが多かったためかもしれませんが。)、コンパクトカメラや写ルンですが普及して、気軽に写真が撮られるようになり、00年代にはデジカメも登場し…と撮影方法が多様化してきた時期だからなのかもしれません。 ※ ブログで、詳しく感想を書いています。:40年の写真の移り変わりを知る。 ー木村伊兵衛写真賞 40周年記念展@川崎市市民ミュージアム http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/5b36bfa45ef2593ad404431fcf9f7513
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「徳川の城 - 天守と御殿 - 」展

「徳川の城 - 天守と御殿 - 」展

東京都江戸東京博物館 [東京都]
2015年08月04日2015年09月27日
HPの”見どころ”にあるとおり、 「城絵図」「城郭図」などの図面(間取り図)を中心とした展示でした。地図などの当時の”資料”を観たい方向きの展示だと思います。 「誰がどういった意図でどう設計したのか?」といった知識や、「城の意匠」「緻密な洛中洛外図」などの美術を期待して行ってしまうとやや物足りなく感じると思います。(洛中洛外図などの屏風は何点か展示されていましたが、こちらも”美術品”というよりも”資料”の意味合いが強いものでした。) 一番印象に残ったのは「江戸城の内部をCGで復元」したもの。(以前にNHKのお正月特番で放送されたものの抜粋です。)巨大なスクリーンに投影されており、没入感があって実際に内部を歩いているような気分になりました。昭和女子大学の研究室で製作された映像なのだそうですが、やや矛盾のある当時の図面から正確な寸法を導き出すのは困難だったそうです。 全体的に説明が少なく感じたので、ひょっとしたら音声ガイドを借りた方が良かったのかもしれません。 なお、シルバーウィーク中の昼頃に伺いましたが、チケット売り場は30分待ちほどでした。(前回の「大関ヶ原展」も同程度だったので)前売りでのご購入をおすすめします。 http://tc2015.jp/ticket.html
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オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男

オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男

東京都現代美術館 [東京都]
2015年07月18日2015年10月12日
”ブラジルのモダニズム建築の父”、オスカー・ニーマイヤーの日本初の大回顧展です。説明文に加え、建築模型・写真・映像など、多くのメディアを使って展示されているので、建築に関しての知識がなくても楽しめる展覧会になっていました。 映像は大スクリーンでまとめて見る事もできましたが、各建築の展示でもそれぞれの建築についての映像が放映されていたので、実際に行った事のない場所でもイメージがしやすかったです。オスカー・ニーマイヤー本人がそれぞれの建築の意匠について説明してくださっている映像があったのも良かったです。 世界遺産でもある、1950年代につくられたブラジルの首都・ブラジリアは、その時代にイチから新しい都市をつくったもので、弓のような形状に整備された区画にオスカー・ニーマイヤーの曲線的な建築物が建ち並び、まるで漫画の中の未来都市のようでした。 イビラプエラ公園の30分の1模型はその公園の中を歩き回りながら建築模型を覗き込めるようになっていて面白い展示でした。 なお、会場デザインは”彼を敬愛してきた”というSANAAによるもの。そう言われてみて見ると、白を基調としたシンプルな色に、有機的なフォルム、開放的な建物内の空間など、近いものを感じるかもしれません。
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tsukao 「Collage of ALL L/Right」

tsukao 「Collage of ALL L/Right」

MITSUME [東京都]
2015年09月05日2015年09月23日
写真集「Collage of ALL L/Right」の写真と、そのテストプリント時に使用した写真(テストピース)を使ったコラージュの展示です。 どの写真も非常に柔らかい光にあふれた暖かみのあるプリントでした。テストピースであるためか、海や空の色が「きれい!」と感じる色合いからずれてくすんで見え、最近撮られた写真でありながら懐かしさを感じてしまう雰囲気なのが面白いかったです。 コラージュされた何枚もの写真は、いずれも全く異なる地域・シチュエーションであるにも関わらず、不思議と違和感なく、同じ空気をまとって正方形の額の中に納められています。各作品を見てみると、「Couples」という作品には、大人のカップルや子どものカップル、犬のカップルまで、「Girls! Girls! Girls!」という作品には少女に子猫、とても小さな像の子どもまでがいる風景が納められていて、そのお茶目な視点に思わずくすっと笑ってしまいました。きっと全く異なるシチュエーションであっても、tsukaoさんの中で共通したテーマを見いだした写真が集められているから違和感なく共存しているんだなぁと感じました。正方形の額から、tsukaoさんの世界の捉え方をちょっと覗き見ているような気分になりました。 コラージュは全て直線的に切り取られているのですが、カッターと定規で作るような直線ではなく、はさみでざっくりと切り取られていて、切り欠きがあったり、ふちのめくれが見られたり。人の手が感じられるこんなところも、画面にあらわれる柔らかい雰囲気の一因なのかもしれません。
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「アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋 - 日本と韓国の作家たち - 」展

「アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋 - 日本と韓国の作家たち - 」展

国立新美術館 [東京都]
2015年07月29日2015年09月22日
いまもっとも新鮮で充実した活動を行っている現代美術家を個展の集合体の形で紹介するグループ展。今年は、日本と韓国から各6組のアーティストが紹介されていました。ジャンルもテーマも様々なアーティストが紹介されているので、好きな作品とそうでないものが分かれる展示で、「面白い!」という作品と、「うーん、分からない…」「言いたい事は分かるけど、あまり好きじゃないなぁ…」という作品が入り交じる展覧会でした。 初めて見るアーティストや新しい表現にチャレンジした作品が多く掴みづらい作品も多いのですが、展示室に説明はありません。入り口でいただける子ども向けのガイド「ちいさなアーティスト・ファイル2015」が鑑賞のヒントをくれてとても約に立ちました。 個人的には冨井大裕さんの、”日用品が普通と少し違う様子でただ置かれているだけ”の彫刻の部屋がとても好きで、この部屋を見られただけでも行って良かったと思いました。ティッシュペーパーに、紙袋、エアキャップ(プチプチ)といった、本当に変哲もない日用品ですが、こんな視点でみたことなかった!と新鮮な驚きがありました。 特に印象的だったのはジーンズを8枚壁に貼った「4 jeans (on wall and floor)」という作品。ジーンズを天井まで一直線に貼り付けると、まるで大きな白い壁一面をキャンバスとした絵画のように見え、部屋そのものが作品になってしまうようにも見えました。 ブログで、詳しく感想を書いています。:遠くて近い?”隣の部屋”との距離 ーアーティスト・ファイル 2015 隣の部屋―日本と韓国の作家たち http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/36ba1a0f491b9c9ba068a75c6c492762
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「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」

「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」

東京都現代美術館 [東京都]
2015年07月18日2015年10月12日
夏休みの”こども向け”の展覧会ですが、決して子ども騙しではなく ”こどもを子ども扱いしない、おとなを大人ぶらせない” 展示でした。だからといって難しいことを並べるのではなくて、大人も子どもも「なんだこれは?」と思わず近づいてじっくり見たくなる作品でいっぱいの面白い展覧会でした。 地球はだれのもの?/美術館はだれのもの?/社会はだれのもの?/私の場所はだれのもの? という4つのテーマで4組のアーティストがそれぞれ展示を行っていますが、個人的に最も印象的だったのは「会田家」の作品です。 会田家の作品はどれもインパクトが強いので、一見すごくヤバいことを主張しているようにみえてしまうのですが、よく見てみるとそれぞれの作品の中で扱っているのはすごく身近な問題ばかりでした。 それを象徴しているのが部屋の中央にある「檄」で、”どの作品の主張も一見過激にみえるけれど、実はどの家でも「これ嫌だな」って食卓で言ってるような身近なことなんだよ”、と、会田家の部屋の展示をまとめているように見えました。 ブログで、写真とイラストを交えて感想を書いています。: 大人も子どももみんなで考える”しゅくだい” ーここはだれの場所?@東京都現代美術館  http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/d13b23ba86c4a6c56e3302db71608cba
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Chim↑Pom 「堪え難きを耐え ↑ 忍び難きを忍ぶ 」展

Chim↑Pom 「堪え難きを耐え ↑ 忍び難きを忍ぶ 」展

キタコレビル [東京都]
2015年08月07日2015年08月15日
Chim↑Pomの「耐え難きを耐え↑忍び難きを忍ぶ 展」良かったです。様々な理由から作品を改変して展示せざるをえなかった”黒歴史”を回顧して、「代替案」の状態で作品を見せている展覧会。震災後もそうだったけど、会田誠さんの都現美改変騒動から数日のうちのこのスピード感がすごいです。そして、”代替案”でも、むしろインパクトや主張が強くなって見えたりするのが面白かったです。  この展覧会最終日に行ったという”折り鶴を解体する”パフォーマンス、現在、イギリスのサーチギャラリーでの展覧会でも展開しているそうです。 | 写真OKの展覧会でした。ブログに写真入りでレポートを書いています。 Chim↑Pom 10周年「耐え難きを耐え↑忍び難きを忍ぶ 展」@Garter(高円寺) http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/9831a2b15e731f496c6b642d0df474fb
Naoki Honjo 「plastic nature」

Naoki Honjo 「plastic nature」

nap gallery [東京都]
2015年07月30日2015年09月12日
高いところから大判カメラでピントの合う範囲を調整して風景を撮影し、まるで実際の風景をジオラマのように映し出す作品で有名な写真家・本城直季さん。でも、新作には、これまでの作品の写真と違って建物も人も写っていません。大判にプリントした写真に映しだされているのは、空撮で撮影された山とその中を通る1本の道だけ。雄大な山の風景はどこからどう見ても”自然”の風景なのに、展覧会のタイトル"plastic nature"のとおり、どこか工業製品のようにも見えてきました。 |  一方で、北海道の恵山と長野の御嶽山の写真は、同じ手法で撮影された写真でも工業製品ではなくただ「岩」を拡大した自然の風景に見えるのが不思議でした。”ジオラマ風”にみえるのは、ただ撮影手法だけでなく、風景の中に人が手を入れた部分があるからなのかもしれません。(写真は展覧会フライヤーです。) | ブログで詳しい感想と写真を載せています。 ”人工的”な”自然”の風景 ー本城直季 『plastic nature』@nap gallery  http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/f2fdf571c4e11cb0341a14f27e97279f
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蔡國強 「帰去来」

蔡國強 「帰去来」

横浜美術館 [神奈川県]
2015年07月11日2015年10月18日
横浜美術館の蔡國強展。なんと、横浜美術館のエントランスホールで制作された大掛かりな新作が多数。作品の大きさと”爆発”の派手なイメージとは裏腹に、実際の作品からは不思議と、優しさと寂しさのようなものが伝わってきて、見ていると胸がざわざわするような展覧会でした。蔡國強さんは、爆発によって火薬を紙の上に定着させていますが、同時に人の記憶にもその作品を定着させているようにも見えました。 | ポスターなどのメインビジュアルにもなっている、日本初公開の「壁撞き」は、火薬の作品ではありませんが、レプリカのオオカミ1匹1匹の間を歩き回って表情を見て行くと、写真だけでは分からなかった感情が伝わってくるようで、ぜひ実物を見ていただきたい作品でした。
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所蔵作品展「MOMATコレクション 特集: 誰がためにたたかう?」

所蔵作品展「MOMATコレクション 特集: 誰がためにたたかう?」

東京国立近代美術館 (MOMAT) [東京都]
2015年05月26日2015年09月13日
特別展の「No Museum, No Life?」展と一緒に伺いました。国立近代美術館はやっぱりコレクション展もすごいです。こちらの展示「誰がためにたたかう?」では、大きなサイズの戦争画も多く展示されていました。これだけまとまって戦争画に触れることってこれまであまりなかったのではないかと思います。藤田嗣治の戦争画も2点展示されていました。 さらに、草間彌生さんの初個展での作品や、村上隆さんの学生時代の作品などもゆったりと見られてとてもお勧めの展示です。
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「No Museum, No Life? –これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会」

「No Museum, No Life? –これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会」

東京国立近代美術館 (MOMAT) [東京都]
2015年06月16日2015年09月13日
美術館にまつわるモノをAからZまで”辞典風”に紹介する展覧会です。構成も説明のキャプションだけでも面白いのに、そこに並ぶ作品も著名な作品が見応えのある展覧会でした。(ほとんどの作品で写真もOKでした。)  例えば「収蔵庫」の説明では、国立美術館4館の収蔵庫を実物大パネルで再現されていて、パネルだけでも興味深いのに、それぞれのパネルに4館が所有している本物の藤田嗣治の絵が展示されていたり…といった様子。 | 普段は覗く事ができない美術館の展示の裏側にある考えや苦労なども垣間みることが出来る展覧会です。 | ブログで詳しい感想と写真を載せています。 美術館って一体なに? —No Museum, No Life?―これからの美術館事典@国立近代美術館  http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/aa17bccb7bccd5dcc7b2c9a257b8b0e2
「動きのカガク展」

「動きのカガク展」

21_21 DESIGN SIGHT [東京都]
2015年06月19日2015年09月27日
会場にあるほとんどの作品が「動くもの」で、体験型展示も多くとても面白い展覧会です。広い空間を使ったクワクボリョウタさんの”動く影絵”「LOST」がシンプルな構造ながらぐっと引き込まれる作品をリアルタイムにつくり出していて、本当にすごかったです。 | こちらの展示で面白かったもののひとつが作品の「キャプション」。作品が動く原理を言葉や映像を使って説明されています。さらに、作品を作るのにアーティストが使用した道具・素材も一緒に展示されていたり、メイキング映像が見られるのも嬉しいです!どの作品も意外に身近な道具で作られています。 不思議な作品を「魔法みたい!」とブラックボックス化してしまうのではなく、「自分も作ってみよう!」と思わせるの構成もとても良かったです。  | ブログに詳しい感想と写真を載せています。 仕組みはシンプル、表現は無限! ー動きのカガク展 @21_21 DESIGN SIGHT(六本木)  http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/3b22ee634028e6cb9e7b2e26b511968d
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水谷吉法 「YUSURIKA」

水谷吉法 「YUSURIKA」

IMA CONCEPT STORE [東京都]
2015年08月21日2015年09月23日
最初に目にした時のイメージは、”雪の降る、美しい風景写真…?”。でも雪の風景だと考えると、青々と明るい空や緑の木々などの背景に違和感を感じます。実は雪のような光の玉の正体はユスリカの蚊柱にフラッシュを当てて撮影した風景とのこと。  合成でもつくり物でもなく、カメラが映しているものは本当に目の前にいる現実(蚊柱)そのものなのに、プリントした写真に映し出されるのは目の前の現実とは全く異なった風景であるのが面白いです。また、光の玉の正体を知らなくても、東京の日常の風景を幻想的に切り取った作品として楽しめるのが素敵だなと思いました。 (写真はギャラリーの方に許可をいただいて撮影させていただきました。)   |  ブログで詳しい感想と写真を載せています。 写真の中にだけ見える 一瞬の幻想的な風景  ー水谷吉法 『Yusurika』@IMA CONCEPT STORE。 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/2404496f611775fe3f80ec1c183ed3e5
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「キュッパのびじゅつかん - みつめて、あつめて、しらべて、ならべて - 」

「キュッパのびじゅつかん - みつめて、あつめて、しらべて、ならべて - 」

東京都美術館 [東京都]
2015年07月18日2015年10月04日
丸太の男の子「キュッパ」が森で拾い集めたものを分類して、並べて、おうちで博物館をはじめるという絵本「キュッパのはくぶつかん」をベースにした展示ですが、お話を知らなくても楽しめます。(会場で絵本の展示やアニメーションの上映もあります。)  第1章では、自然や民芸の小物がずらっと並んだ展示にわくわく。 第2章の、”広場に並べられたガラクタを自分の観点でピックアップして分類してタグをつける体験展示「bigdatana—たなはもののすみか」は、ちょっとだけ美術館のキュレーターさんのような気分も味わえます。作ったコレクションは棚に並べて行くので、自分の分類の観点と他人の違いが見られるのも面白かったです。 夏休みの”子ども向けの展示”だと思っていましたが、ひょっとしたら大人の方がわくわくしたり気づきが多い展覧会かもしれません。   | ブログで詳しい感想と写真を載せています。 「自分で博物館を作ったら…何を置く?どう見せる? ー「キュッパのびじゅつかん」@東京都美術館(上野) 」http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/a234622063b16a35f9b1a2cf4f6f663f
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高山明 + 小泉明郎 「境界」

高山明 + 小泉明郎 「境界」

メゾンエルメス [東京都]
2015年07月31日2015年10月12日
一見関連のない二つの作品だけど、どちらも”正反対”に見えるもの(例えばユートピアとデストピア、現実と演技のような)の”境界”が実はとても曖昧だということを見せてくれるように感じました。  | ブログに展覧会の感想をもう少し詳しく載せています。 「”線”を引くのは大事なこと? ー「境界」 高山明+小泉明郎展 @銀座メゾンエルメス フォーラム 」 http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/b0f2a6fe232f6b30398e6b6778c0c0f9
teamLab 「Walk Through the Crystal Universe」

teamLab 「Walk Through the Crystal Universe」

ポーラ ミュージアム アネックス [東京都]
2015年08月21日2015年09月27日
会場中が6万個のLEDでいっぱい。タイトルの「Walk Through The Crystal Universe」のとおり、銀河のような光の中を歩き回ることができるので、ふわふわと宇宙空間に浮かんでいるような気分にもなります。 スマホを使って星を送ると、波のように星が流れてきたり新しい星が誕生したり。目の前で移り変わる風景にいつまでも見飽きない作品でした。   | ブログに、もう少し詳しく展覧会の感想・写真を載せています。 「teamLab Exhibition, Walk Through the Crystal Universe @ポーラ ミュージアム アネックス(銀座)」  http://blog.goo.ne.jp/cecil_got_blues/e/a2b03de1ebd42151cf8dd14194e0e489
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高山明 + 小泉明郎 「境界」

高山明 + 小泉明郎 「境界」

メゾンエルメス [東京都]
2015年07月31日2015年10月12日
水谷吉法 「YUSURIKA」

水谷吉法 「YUSURIKA」

IMA CONCEPT STORE [東京都]
2015年08月21日2015年09月23日