kouhei さんのコメント

法隆寺宝物館

法隆寺宝物館

東京国立博物館 [東京都]
 敷地の片隅のこの宝物館に向かうと、あたりには人影も見えず、宝物殿の周囲は水で囲まれ、水が溢れ出すよう作られたそれは池というより泉の名が似つかわしく、その中一筋伸びた通路で宝物殿に向かう自分が神話の登場人物になったようです。  内部は照明も暗く、静謐な雰囲気に気おされ私語を交わす人もおらず、飛鳥時代の意匠も様々なあまたの仏像を眺めていると、自分が生きている時代を忘れます。  長い時間をかけて見物する連れを残し、ロビーから泉を眺めると、人の姿は見えず、見たことのない小鳥が水浴びをしていました。見たところ周囲には桜もあるようです。春の再訪を心に決めました。
「BORO -美しいぼろ布-」 展

「BORO -美しいぼろ布-」 展

アミューズミュージアム [東京都]
2016年04月08日2017年03月26日
 この展覧会の何が素晴らしいって、展示物の撮影はもちろん、触れるのも自由なことです。  何十年も何世代もツギをあてボロ布を重ね糸を通して酷使されてきた布の重みは、想像を超えるものがあります。  ここでいう重みとは、心情的なものと物理的なものを両方指していて、手に取って触れて持ち上げることで、存外に快適なぼろ木綿の手触りや甲冑のような寝巻の重さに、生活の歴史という重みを感じられました。  東北の伝統刺子の精緻さに感動し、古衣装を着る展示で互いの格好を笑い、鮭の皮のブーツ等見たこともない衣装も拝見し、想像以上に楽しみました。  もうひとつ、とても素晴らしい点がありました。  週末に行ったにもかかわらずガラッガラです。  人がどくのをイライラしながら拝見する芸術品より、よほど心の糧になり楽しめましたよ。  民俗的な事柄に興味のある方とぜひ。