motoyot さんのコメント

みんな、うちのコレクションです

みんな、うちのコレクションです

原美術館 [東京都]
2016年05月28日2016年08月21日
原美術館のコレクション展です。 今となっては名を知られたアーティストの作品が並び、これを購入できる財力すごいわーと、変なところで感心してしまいました。。。 今回は、心なしかいつもより作品数が少なめに感じられました。常設の作品も含めたキャプションが配布されるので、いつも何となく横目に見て終わっていた森村泰昌「輪舞」(常設)なども、じっくり見る良い機会になりました。 原美術館はもともと個人邸宅で、立地も高級住宅街の中です。古い邸宅に現代美術がマッチしている不思議な空間だなぁと常々思っていたのですが、コレクション群もこの邸宅に飾られるに相応しいものを基準に選ばれているのかしら?と思わせるような、ある一定の収集の傾向が見える気がして面白かったです。 オープンテラスのカフェもあり、ゆっくりした夏休みの時間を過ごすのに最適かと思います。
「富士ゼロックス版画コレクション×横浜美術館 複製技術と美術家たち - ピカソからウォーホルまで 」 展

「富士ゼロックス版画コレクション×横浜美術館 複製技術と美術家たち - ピカソからウォーホルまで 」 展

横浜美術館 [神奈川県]
2016年04月23日2016年06月05日
富士ゼロックスと横浜美術館のコレクションで構成されおり、派手さはありませんが、ヴァルター・ベンヤミンの「アウラ」に関する記述を手がかりに、複製物と芸術作品、アーティストの関係を丁寧に探る好展示でした。 日頃美術館に行っていると、何となく「一点物=価値があるもの」と思いがちですが、複製技術が生まれたからこそアーティストという概念も生まれ、技術の発展と美学/哲学の発展は両輪で進行してきたもののようです。 今回の展示はウォーホルで終わっていますが、ICTが進化し、データにより複製が更に容易になった現在、複製物の持つ意味や、アウラの在り様も、また変わってきているのではないでしょうか?
ggg30周年記念展 明日に架ける橋 gggポスター1986-2016

ggg30周年記念展 明日に架ける橋 gggポスター1986-2016

ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg) [東京都]
2016年04月15日2016年05月28日
PLAsticaさんの写真を見て、展示方法が面白そうだなと思い、行ってみたらやっぱり面白かったです。 コンピューターがどんどん発展していった時期にgggのポスターはどう変遷したか?・・・各時代ならではの印刷技術や流行のフォントへの「挑戦」の歴史が、目に見える形で提示されていました。 一口に展覧会ポスターと言っても、どのポスターも「gggらしさ」が出ていて、この個性が何とも言えず興味深いです。 ところで、展覧会タイトル「明日に架ける橋」サイモン&ガーファンクルの歌からですよね。見ている間、頭の中で延々鳴り続けていました、笑 ちなみに、2階のアーカイブルームには本のほか、閲覧用のタブレットが置かれています。 IROMIと名付けられたこの端末はDNPの製品で、色彩をよりリアルに近い色で表現できるとか。このデジタル時代、ある絵を画像検索すると複数ヒットするけれど、それぞれ全然色が違う!というのは、あるあるです。印刷業ならではの、こだわりの技術が活かされる場面が増えると良いですね。
生誕300年記念 若冲展

生誕300年記念 若冲展

東京都美術館 [東京都]
2016年04月22日2016年05月24日
GWから急に観客数が増えて、4〜5時間待ちになってしまい、多忙な会社員としては行くタイミングを完全に逸してしまいました。前売り券も買って楽しみにしてたのに、残念です。 ですが、これをきっかけに江戸絵画の面白さに気づいて、日本の文化を楽しもう・文化財を大切にしようと思ってくれる人が増えることを願います。一時のブームで終わるのは寂しい!
「生きるアート 折元立身」展

「生きるアート 折元立身」展

川崎市市民ミュージアム [神奈川県]
2016年04月29日2016年07月03日
川崎市による川崎市のアーティストの業績紹介の企画展ではありますが、折元立身の表現の面白さに引き込まれ、気が付けば午後いっぱいの時間を過ごしてしまいました。パフォーミング・アーツということで、いわゆる美術館で見る「絵画」とはだいぶ畑が違いますが、キャプションも充実しており理解しやすいです。 おそらく折元の最も有名なパフォーマンスは、アルツハイマーの母親との共演(?)による「アート・ママ」シリーズでしょう。ママにキスをしている・そしてママはちょっと嫌がってる感じの今回の展覧会ポスターを見、親子の関係を想像してくすりと笑ってしまったのは、私だけではないはず。 アート・ママのシリーズが生まれた背景は、母親(男代さん)が病気になり、折本が介護をしなければならなかったこと。介護のためにパフォーマンス・アーティストとして世界を旅することができなくなり、アーティストとしていかに表現を続けていくかを考えた時に、母親そして介護をする日常こそを<アート>と捉えた。それが今回のタイトルである「生きるアート」につながっていきます。母と息子の愛をテーマにただ美しい写真を撮るだけではなく、介護をする日常を、そして介護に疲れている折本自身の姿が描出されます。それはどこか生々しく、いずれ我が身にも起こり得ることだと気づかされます。ただ、それを辛い辛いというのではなく、パンというモチーフを織り交ぜたりすることで、ユーモアを持って可視化する。これがアーティストの力だと思います。 川崎市市民ミュージアムは、武蔵中原から徒歩15分とアクセスはあまり良くありませんし、ミュージアムカフェもありませんが(土日はパンの出張販売有)、都内の現代アート展に引けを取らない面白さがありました。
原安三郎コレクション 広重ビビッド

原安三郎コレクション 広重ビビッド

サントリー美術館 [東京都]
2016年04月29日2016年06月12日
すでにレビューいただいているように、初摺かそれに近く、さらに保存状態も良いものが出ています。色の鮮やかさやぼかしの美しさ、雲母のキラキラ感など、摺師の技量が存分に楽しめる展覧会でした。 今回目玉は<六十余州名所図会>という広重の若干マイナー?なシリーズですが、全揃いで見ることができ、かなり見ごたえがあります。<名所江戸百景>も全揃いですが、こちらは前期後期で展示替えがあるので、一度に見れるのは60枚程度です(それでもかなり膨大な点数です)前期は〜5/23で終わってしまうので、全部見たい方はお早めに! また、周縁の画家として、葛飾北斎の<富嶽三十六景>の有名な「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」がお目見え、さらに幻の名作と呼ばれた<千絵の海>がシリーズ全10枚公開となっています。千絵の海は初めて見ましたが、北斎の軽快な人物デッサン、大胆な構図、様式化された描線などが楽しめました。 図録は絶対買いです。 浮世絵ファンとしては絶賛の本展ですが、惜しむらくはポスターですね… ここのクチコミを読むまで初摺が出ていることを知らず、「ビビッド」の意味がわからずに、スルーするところでした、、、
「絵画・時代の窓 1920s〜1950s」 展

「絵画・時代の窓 1920s〜1950s」 展

板橋区立美術館 [東京都]
2016年04月09日2016年06月19日
板橋区立美術館のコレクション展ということで、池袋モンパルナス周辺の画家から新収蔵品の紹介まで含めての展示でした。 全体的には第二次世界大戦を挟んだ不穏な時代の空気を、絵を通じて肌で感じる展示です。華やかさは無く、誰もが知っているマスターピースも無しです。大戦後はダム建設、労働争議等を主題とした絵画が並び、社会問題から見た昭和時代の振り返りとなっています。西洋に影響を受けたシュルレアリスム〜抽象化の表現様式×モチーフが社会問題、ということで、二重に見る人を選んでしまう内容になってしまったかも。それはある意味、日本の戦後美術史の側面なのかもしれませんが…
「古九谷×柿右衛門×鍋島」と「古伊万里の世界」

「古九谷×柿右衛門×鍋島」と「古伊万里の世界」

岡田美術館 [神奈川県]
2016年04月08日2016年08月30日
GW行楽の箱根にて、2013年オープンの話題の岡田美術館に行ってまいりました。 今回特別展は「古九谷、柿右衛門、鍋島」と「古伊万里」。ポスターは別々ですが同じ展示会場にありますので、江戸時代の名磁器を一覧できます。 大変恐縮ながら私、磁器は門外漢でしたので、今回の展示で「これが古九谷!これが柿右衛門!」としっかり区別つくように解説がありとても助かりました。鍋島焼も初めて意識して見ましたが、青のグラデーションが美しく直感的にいいものだな、と思わせる器が並んでいました。また、古伊万里の展示方法がとても良かったです。魚の器が並んで泳いでいるように見せたり、江戸時代の食卓を再現してみたり。見た目に楽しい内容でした。ちなみに京焼で尾形乾山も見れたりします。 なお、この岡田美術館ですが、中国の磁器と日本の古美術〜近代絵画を主なコレクションとする美術館です。入館料は2,800円とかなりお高いですが、その分展示内容・面積(1F~5Fまである)にとてもボリュームがあり、さらに庭園散策も楽しめます。所要時間2時間は見ておいたほうがいいです。中国・宋代の青磁、日本のものでは両界曼荼羅から葛飾北斎や上村松園の肉筆画なども堪能できます。
「近代洋画・もうひとつの正統 原田直次郎」 展

「近代洋画・もうひとつの正統 原田直次郎」 展

神奈川県立近代美術館 葉山 [神奈川県]
2016年04月08日2016年05月15日
埼玉でやっていた時に見に行けなかったので、割と近場で巡回してくれて大変ありがたい。葉山に行ってきました。 原田直次郎、とにかく絵がめちゃくちゃ上手いですよね。ものの質感表現が抜群で、レンブラントを思わせます。 展示の中ではドイツ留学時の同窓生の作品や弟子による原田画の模写もあり、比較してみると原田の上手さが際立って見える… ドイツ留学中に描かれた「靴屋の親爺」は、日本近代洋画史のまさに最高峰と言えるでしょう。 帰国後は西洋画に対するバックラッシュ吹き荒れている時期、そのような中で描かれた「騎龍観音」は、意欲作ながら…不思議なモチーフの組み合わせよね…と常々思っていますがいかがでしょう、、、龍、観音×油彩って、後にも先にもこれだけでは?ちなみに普段は国立近代美術館(竹橋)で見ることができます。 原田はその後、肖像画や挿絵に取り組んだものの、36歳で逝去。これほどの天才が遇されなかった時代背景、多くの作品を残さないまま早逝してしまったことが惜しまれます。 なお、今回会場の葉山ですが、海のそばでまさに風光明媚といった立地。会場の建物を出た外の潮風が心地良いです。ドライブでのお出かけに最適だと思います!
「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ」展

「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ」展

国立西洋美術館 [東京都]
2016年03月01日2016年06月12日
美術好きには愛好家が多いけれど、あまり一般には知られていないカラヴァッジョ。画業がまとめて回顧できる展覧会が日本で開催されていることを幸運に思います!今回の展示でのカラヴァッジョ作品は11点。今年が日伊国交150周年記念ということなので、これ以上の規模で来日するのは、次は50年後かも・・・ 展示は風俗画、肖像画など画題によって分けられており、「斬首」というコーナーもあります、笑。一瞬引きますが、出品されているメデューサの表情・立体感は一見の価値ありです。また、カラヴァッジョの素行の悪さを示す古文書も数点あり、これもきちんと読むと面白い。同時代の画家・バリオーネに訴えられた時「彼は話しかけてこないので友達ではありません」と放言したとか、、、 出品点数は50点強、これぐらいが丁度疲れずに見られる良い点数かもしれません。カラヴァッジョに影響を受けた周縁の画家(カラヴァジェスキと呼ばれているようです)例えばラ・トゥールの「煙草を吸う男」は、カラヴァッジョが生み出した光と影の表現が、様々な画家に継承されたのちに辿り着いた白眉だと思います。これも見所かと。
「黄金のアフガニスタン - 守りぬかれたシルクロードの秘宝 - 」 展

「黄金のアフガニスタン - 守りぬかれたシルクロードの秘宝 - 」 展

東京国立博物館 [東京都]
2016年04月12日2016年06月19日
確かに、キンキンキンキラして眩しかったです。特に本展の目玉であろうティリヤ・テペの遊牧民の王族の埋葬品は、金とトルコ石、ガーネット等の宝石をふんだんに使った豪奢なものでした。デザインもハート型から花柄等で、現代の我々の好みにも合致するのでは? あと、王冠は私もかぶってみたいです、笑。あれ、すぐ持って移動できるように組立式らしいですね。 ところでこの展覧会、文化財を保護したアフガニスタンの博物館関係者を讃え、「文化財を守り未来に残そう」というメッセージが明確に込められています。このストーリとメッセージは、私含めてこのページを見る人はほぼ100%同意だと思います。しかし、なぜ現在もISIS等による文化財の破壊行為が継続し、私たちが善とする価値観が共有されないのでしょうか。 戦争を起こす者、破壊行為を行う指導者は決して浅学ではなく、彼らなりにそうしなければならない理由があるはずです。それは宗教の教義か経済か…逆に、私たちが「文化財を守る」という価値観を持つに至った理由や経緯も、もしかしたら一度振り返ってみることも大切かもしれません。 いずれにせよグローバル化が進行し、日本にとっても中央アジアや中東の出来事が対岸の火事ではなくなった現在、一歩先の思考と思想が必要になってきているのだろうと思います。
「ファンタスティック 江戸絵画の夢と空想」展

「ファンタスティック 江戸絵画の夢と空想」展

府中市美術館 [東京都]
2016年03月12日2016年05月08日
府中市美術館・・・こと江戸絵画においては専門の学芸員さんがいらっしゃるので、江戸近辺の特別展になると面白い展示をやっているにもかかわらず、あまり話題に上らないのは・・・やはり府中は行きづらいからでしょうか?? GW終了と同時に会期が終了してしまいますが、江戸絵画好きは是非チェックしておきたい展覧会です。 タイトルが「ファンタスティック」というちょっと江戸とは結び付きづらい言葉ですが、展示は時系列でも作家別でもなく「月、異国、地獄etc...」等の描かれている主題により分けられており、曰く「江戸の人もビックリしちゃうような素晴らしいor不思議なイメージを持った絵画」が集められています。・・・と言っても、結構カテゴリが細分化されていて、どの絵も石を投げればどれかには当たっちゃうんじゃないか?と思わなくはなかったですが、、、 超有名作品はないものの、今話題の伊藤若冲、歌川国芳から河鍋暁斎などの大御所作品も数点ありつつ、面白いものを世に出そうという心意気を感じます。個人的には、天球画や油彩画などの西洋文化の受容の一端が垣間見えるものが、見たことのない異国の地への想像を逞しくした江戸時代人を思わせて興味深かったです。 ちなみにホームページに「160の作品」とありますが、前後期で完全入替のため、実際見られるのは80点程度です。 府中市美術館、市営のためかホームページはあまりイケてないんですが、府中の森公園内にある美しい美術館です。 今の時期は新緑が爽やかで、建物も比較的新しくて過ごしやすいので、GWの行楽にぜひどうぞ。
歌川国貞 - 和の暮らし、和の着こなし。

歌川国貞 - 和の暮らし、和の着こなし。

太田記念美術館 [東京都]
2016年04月01日2016年04月24日
会期終了した後でのコメントで恐縮です。先週末に駆け込みで行ってきました。 今話題の渋谷・Bunkamuraの「俺たちの国芳 わたしたちの国貞」のタイアップ企画のような(?)展覧会でしたが、 江戸の風俗を、現代の私たちの娯楽と引き合わせて紹介していた、好奇心掻き立てられる良展示でした。 今まで、江戸の浮世絵といえば、北斎、広重、最近ブームの国芳…が真っ先に思い浮かんでいましたが、 国貞(三代豊国)は、制作枚数からいえば最大級、そのベースとなる作品は江戸の暮らしぶりを描いたもの。 歌川派最盛時代を誇ったその実相は、江戸の暮らしに寄り添い、日常と、ちょっとした憧れや時めきを描写することで、 多くの層に受容された・・・ということなのかもしれません。 今回は、江戸の女性のさまざまに意匠を凝らした衣装の柄、流行りの白粉、舌ケアから、季節の演出、アウトドア、饗宴に至るまで、ファッション・メイクから暮らしと歳時記にかかわる画を展示されていました。 ・・・庶民的には、ワンランク上の生活っぽく見えましたが、笑。 個人的に、酒飲みとしては、当時の饗宴の様子が気になりました。 日本酒のお猪口を、水を張った陶製の器に浮かべている描写が何枚か見受けられたんですが、あれは、お猪口を水で冷やしたりお湯で温めたりしている という理解でいいですか?なんだか風情があってお酒が進むように見えるのですが。現代ではやらない飲み方ですよね・・・?
ハラ・ドキュメンツ10 佐藤雅晴―東京尾行

ハラ・ドキュメンツ10 佐藤雅晴―東京尾行

原美術館 [東京都]
2016年01月26日2016年05月08日
原美術館の建物、私も大好きです。中庭を眺めながらカフェとか最高ですよね。特に今の季節いいですよ♪ 佐藤雅春「東京尾行」は、さまざまな現在の東京の映像を用い、一部をトレースで描写しアニメーション化した作品。 古典的に絵を描く人の世界の中では、トレースに関する是非もちらりと聞くのですが、それでもトレースだからこそ、現実と虚構の”あわい”を強く感じさせることができる手法なのかなとも思いました。 個人的には、入ってすぐの「calling」がお気に入りです。”誰か”の気配を感じさせるのに、画面中には誰もおらず、電話は誰にも通じない。居てほしい人の不在、コミュニケーション不全を物語るようで切なくなりました。 ちなみに、「東京尾行」の中には、原美術館のカフェでご飯を食べる人のアニメーションもあります。 作家と美術館の関係が窺えてなんだか微笑ましいです、笑 あと2Fの奥の奈良美智部屋にも、トイレットペーパーの展示がありますので、お忘れなきよう~
生誕290年記念 勝川春章 -北斎誕生の系譜

生誕290年記念 勝川春章 -北斎誕生の系譜

太田記念美術館 [東京都]
2016年02月02日2016年03月27日
なぜあと10年待てなかったのかしら、笑 といいたくなる春章展です。 個人的には浮世絵好きなほうで、風景画とか美人画はイイネ!って思うのですが、役者絵は未だに難しいです。 画題になる歌舞伎演目や人気役者がわからないと楽しみづらい…というか。。。 人気役者の顔の特徴が掴めて、この絵とこの絵が同じ役者さんだ!とわかるとすごい面白いのですが。。。 今回の展示はそのあたり配慮されてて、詳細にキャプションが付いていたのですが、それでもやっぱりキツイなー、、、っと思ってしまいました。もっとちゃんと勉強したい、、、 珍しく地下にも展示が展開されてました。出品作数もかなり多く、弟子・北斎の絵も展示があり、見ごたえありました。 出光美術館と連携プログラムがあり、半券で割引&図録もお揃いらしいですよ。 出光にも行ってみたい~!
村上隆のスーパーフラット・コレクション - 蕭白、魯山人からキーファーまで -

村上隆のスーパーフラット・コレクション - 蕭白、魯山人からキーファーまで -

横浜美術館 [神奈川県]
2016年01月30日2016年04月03日
かけ込みで行ってきました! 触れ込みどおり、古美術からコンテンポラリーまで、古今東西の芸術品(民藝含)が山のように展示してありました。 個人的には、田中一村の奄美に行く前の時代の梨花の絵が見れて嬉しかったです。。。 PLAsticaさんもお書きの「村上隆の脳内世界」のスペース、あれは確かにすごかった… 「カオス」以外の言葉がうまく見つかりませんでした、、、 今回展示の品がいつ頃、どういう経緯で入手され、いかにアーティスト・村上隆に影響を及ぼしたかまでの考察があると、 展示としてはなお充実していたように思いますが、さすがにそこまでは厳しいか。 アーティストとしての村上隆の作品は、ご存じの通り億単位のお金で取引されているのですが、 (先日の森美の五百羅漢図は、カタールの王女のもとに行くんでしたっけ・・?) このコレクション、いったい総額いくらぐらいするんだろう…と思ってしまいました。 アートの世界で戦略的に稼ぐアーティストながら、身銭を切って芸術品を蒐集するコレクターであり、 さまざまな立場から「芸術とは何か」を問い続けている、村上隆という人間の執念、人生の凄絶さのようなものを感じて 打ちのめされた気分になりました。 この展示が終わると、また倉庫に逆戻りのようで、勿体ないと思います。いつか常設のギャラリーを作ってほしいですね。
雑貨展

雑貨展

21_21 DESIGN SIGHT [東京都]
2016年02月26日2016年06月05日
改めて問われれば、確かに「雑貨」って不思議な表現ですよね。英訳も、ピッタリ日本語の「雑貨」のニュアンスに合う表現は無いみたいです。 アーティストから現役雑貨屋さんまで20組以上による、各自が考える「雑貨の姿」を並べた展示です。 とにかくモノが大量にある!しかも何に使うのかよくわからないものがたくさんある(笑) 個人的には、清水久和「愛のバッドデザイン」で、カスタネットや磁石、人生ゲームの車、彫刻刀の砥石などが並んでいたのが、子供時代を思い出して面白かったです。また、野本哲平「雑種採集」には、一般の人が創意工夫で創りだしちゃった雑貨群が並んでいるのですが…とにかく笑いを誘います。おそらくご本人達は大真面目に作っているのでしょうが、キンチョールをシューキーパーにしちゃっていたり、マグカップをサボテン栽培の鉢にしちゃっていたり… ニヤリとすること請け合いです。 ただ、私自身、見ている時のテンションは、実際の雑貨屋さんにいる方が数段高いなと感じました。「買える」のパワーでしょうか…?
都美セレクション 新鋭美術家 2016

都美セレクション 新鋭美術家 2016

東京都美術館 [東京都]
2016年02月19日2016年03月15日
展覧会タイトルが”新鋭”ではありますが、選ばれた作家陣なだけに「さすが、うまいな」と思う作品揃いでした。 もうちょっと尖ってるのがあっても良かったかも…でも都美の展示としては順当なレベルというべきか。。 個人的には、戸田麻子が気になりました。 「個人的な記憶に基づく、共感されない美を描く」という趣旨のコメントがありましたが、そのコメントに何故だか共感してしまいます… 女性をメインモチーフに一見残酷な風景が広がる世界観には、松井冬子に似たものを感じました。 1990年生まれの25歳、史上最年少での出品だそう。今後の活躍に期待です。
アニー・リーボヴィッツ 「WOMEN: New Portraits」

アニー・リーボヴィッツ 「WOMEN: New Portraits」

TOLOT / heuristic SHINONOME [東京都]
2016年02月20日2016年03月13日
プレスの写真は、バレエダンサーのミスティ・コープランド。私も、足どうなってるの?って思いました、笑 NYでのデビュー公演で、脛骨を疲労骨折しながらも出演したという、ものすごい人のようです。 各界で活躍する女性のポートレート。ジェンダーバイアスの中、自由と平等を求め、己の生きる道を全うしようとする彼女らの姿は美しい。奇しくも3月8日は国際女性デー、国連の女性差別撤廃委員会から日本政府に厳しい注文がついた昨今、この時期に東京で開催されたということは、大変意義があることではないかと思います。 ちなみに、奥の部屋には洋書の写真集がたくさん置いてあって、座って閲覧できるようになっています。私が行った時間は遅かったにもかかわらず、大盛況でした。 アート作品って言語がわからなくても、何となく見て「いいな」と思えるものがあるのがいいですね。
TURNフェス

TURNフェス

東京都美術館 [東京都]
2016年03月04日2016年03月06日
アーティストが福祉施設などで過ごし、障がいをもつ方々らと作品を共に作るプロジェクト「TURN」の発表会。 通常の(?)美術館や展覧会場での、いわゆる「美」を追求する芸術作品群とは少々趣が違い、人と人とが関わりあって、対話して、考えて、いかに共存していくか…を、目に見える形で表現したものかと思いました。楽しいけど、深い。社会包摂性って何だろう?を考えるいい機会になります。 会場内にはアーティストの方やボランティアの方がたくさんいて、積極的に鑑賞や体験のサポートをしてくださいました。日頃、静かに/作品には触らずに鑑賞しますので、実際にモノに触ったり形を作ったり…は、新鮮で楽しかったです。 それにしても、会期が3日しかなかったのが惜しい。。。
シャルル・フレジェ 「YÔKAÏNOSHIMA」

シャルル・フレジェ 「YÔKAÏNOSHIMA」

メゾンエルメス [東京都]
2016年02月19日2016年05月15日
日本列島といっても、沖縄や南西諸島、新潟佐渡、東北など、沿岸部・周縁部の祝祭を題材にした写真が多かったように思います。日本国土の中には、さまざまな文化が共存・混在しているものだと再認識しました。 WILDER MANNと横並びでもあまり違和感がなかったのは、人間の根源的な営みは、古今東西あまり変わらないということでしょうか。また、少し考えさせられます。 展示構成も山あり行き止まりありで、一直線に順路があるわけではなく、こちらも楽しめました。 ただ、メゾンエルメスは銀座エルメス店内に入らなければ行けませんので、そのあたり庶民にとってはすごく緊張します(笑)
あざみ野フォト・アニュアル 考えたときには、もう目の前にはない 石川竜一 展

あざみ野フォト・アニュアル 考えたときには、もう目の前にはない 石川竜一 展

横浜市民ギャラリーあざみ野 [神奈川県]
2016年01月30日2016年02月21日
石川氏が写真を撮り始めた2008年頃から、現在のCAMPシリーズに至るまで、主要なシリーズを網羅した良展示。 合成写真「脳みそポートレート」印画紙に直接溶剤を垂らした「ryu-graph」そして最近写真集として出版された「adrenamix」昨年写真集が出版されて話題になった「okinawan portraits」「絶景のポリフォニー」そして「CAMP」まで。 しごく真面目に写真に向き合い、表現を試行錯誤していった経緯、それがポートレイトになり、また山中になったり、作家の思考の遍歴を一緒に辿れるようで面白かったです。個人的には何よりも「okinawan portraits」の、沖縄の市井の人々の姿が印象的でした。私たちは、カメラを向けられると笑っちゃうんですが、彼らはかならずしも笑っていない。それは、石川氏が人々と会話を重ねてから撮影に入るからであり、そういったプロセスがあるからこそ、惹き込まれるポートレートが出来るのだと思います。 印象的な展覧会のタイトルについて、石川氏の言葉が、個人的にぐっときましたので、長文ですが引用します。 「何かを作るということは通ってきた道に印をつけていくということに似ている。何らかの刺激に反応していくことで、世界と僕自身のバランスのとれたポイントに印を付けていく。その連続の総体は当然個人の意思を超えて、僕が他でもない人間であるということと同時に、それを取り巻く情報、歴史、経験、社会を切り取っていくはずだ。 しかし、そんな僕の思惑にも何の意味もないだろう。いつも、考えたときにはもう対象は目の前にはなく、応答した時には残像なのだから。そこに意味があるとすれば答えのない問いを考え続けるということ。くだらない世界ともっとくだらない自分自身を、少しでも美しいと感じるための方法として。」
「シセイドウ アートエッグ 川久保ジョイ」展

「シセイドウ アートエッグ 川久保ジョイ」展

資生堂ギャラリー [東京都]
2016年02月03日2016年02月26日
ギャラリーの白い壁を削って、前後20年の円ドル相場と長期金利の実績と予測をあらわすという、アーティストにしては珍しい金融・経済ネタで攻めておられます。川久保さんは以前も、東京ワンダーサイトで、金融危機前後の世界情勢に関するインスタレーションがあり、金融ディーラーであった前職の経験を発揮しておられます。金融を真っ向から扱う作品ということで、民間企業人としては、とても共感しながら拝見しました。…円ドル相場は2035年には250円に、長期金利はデフォルト回避のため固定化されて2%になるらしく、どちらも直感的には妥当かなって思うのが何とも(笑) 福島の写真なども、見た目はシンプルで美しいながらも、それぞれが現代的な問題提起となっています。タイトルがすべてギリシア神話でまとめられており、バラバラな題材に一貫性を持たせている …キャプションでは「現代社会の考察」とありますが、バイリンガルのアイデンティティなど、まさに現代を生きる川久保さんのアイデンティティと問題意識の投影の結実のように見えました。私自身もおそらく川久保さんと同年代であり、そのためか、とても共感できる展示だったと思います。